なぜDXが必要なのかー経済産業省が警鐘する2025年の壁
早速にはなりますが、はじめにDXの概要からお伝えできればと思います。本日はDXについてのスライド資料をはじめに入れているのですが、DXという言葉を本日はじめて聞いた方はいらっしゃいますか。さすがにいらっしゃらないですかね。改めてご説明させていただきますと、デジタルトランスフォーメーションと言う言葉の略称がDXになります。私も未だにDXについては勉強中なのですが、この言葉は2018年ほどから経済産業省が警鐘を鳴らし始めてからDXレポートをほぼ毎年出しております。このことがあってから市場でもDXと言われ始めたわけです。大まかにどのような内容なのかを説明させていただきますが、DXについてのポイントは4つだけです。1つ目のポイントは既存業務のブラックボックスを解消すること、2点目のポイントがデータの活用を積極的に行うこと、3点目のポイントがシステムの維持費を見直すこと、4点目のポイントがセキュリティとシステムのアップデートをすることになります。
以上4点のポイントですが、日本の中小企業の実に9割が着手できていないと言われておりまして、残りの1割が着手し始めているけれど、上手くいっていない状況でございます。DXに着手できなければ最大で12兆円ほどの経済損失が起こる可能性がありますので、先ほど述べた4つのことに気を付けながら、デジタルを活用してデータなどの可視化と共有化をしていただいて、そのデータを活用していただきたいです。
なぜDXが必要なのかーDXとは…
こちらの2つができるようになると、デジタルの活用を前提としたビジネスモデルが組めるようになってくると思います。デジタルの活用を前提としたビジネスモデルの具体例を出させていただきますと、皆様がAmazonや楽天などでお買い物しているときにサイトの右側や左側に欲しい商品の広告出てきたりして、自分の好みを把握されていて広告に追っかけられるような経験をされたことがあると思いますが、これがデジタルの活用を前提としたビジネスモデルの1つであるEコマースと呼ばれるものです。このようなデジタル活用もDXに着手することで可能になってきます。しかしながら、中小の不動産賃貸会社様はデータの可視化と共有化やデータ活用に課題を抱えている会社様が大多数を占めますので、まずは先ほど述べた2つから着手していただいて、その後にビジネスモデルをトランスフォーメーションしていただきたいです。
なぜDXが必要なのかー賃貸管理業界でDXが必要な場面例1
イメージをもう少し分かりやすくお伝えするために賃貸管理業のイメージで少しお伝えしますと、可視化と共有化ができてない例としては、例えばビルを借りていただいているお客様などからエアコンに関するクレームやリクエストなど何らかの電話やメールが入ってきたとして、電話やメールを受け取った方が担当者でなければエアコンについては分からないので、担当者が折り返しますというと思うのですが、担当者が戻ってくるのがお昼過ぎの場合はリクエストをくださったお客様はお仕事中な場合連絡が取れず、最終的にそのお客様の現状が担当者しか分からないといういわゆる業務のブラックボックス化を引き起こしてしまい、最終的に会社の幹部層の方から月に何件このような事例が発生していて、どのくらいの期間でそれを解消しているのか、どこを改善すれば業務が円滑に回るようになりますかとご相談いただくのですが、まず月のリクエスト件数などが出てこなければ、活用できるデータがない状況に陥ってしまいます。これが例1の問題点です。
なぜDXが必要なのかー賃貸管理業界でDXが必要な場面例2
続きまして例2ですが、例2はデータ活用ができてない典型例になります。現状オーナー様の名簿はあるけれど、訪問やDM、大規模なネット広告などにしか活用できていないということです。本当は顧客属性によって広告変えたり、過去のお客さん掘り起こしたりして、メイン業務でなくともつなげられる案件につなげていきたい場合に例えば過去に物件を購入していただいた大口のオーナーさんなどをリストに抽出して、単発でweb広告をかけたり、DMを打ったり、訪問に行くなどの形で受注率の高い営業ができるのに着手できていないのがデータ活用をしきれていない例になります。このような名簿がほしいという相談をここ三年間不動産賃貸会社の方から多々いただきますが、様々なことが掛け合わされた名簿を作成するためには担当の方が2時間から3時間付きっきりで業務をしなくてはいけませんので、やろうと思っていてもできない状況があります。
私が先日お伺いした蒲郡の会社様はほぼ蒲郡全域分のオーナー様の名簿を持っていましたが、名簿の所在がバラバラなこともあり、名簿を整理するためだけにパートさんを一人雇ったとおっしゃっていましたが、6ヵ月経っても未だに終わらないとおっしゃっていました。このような事例がデータを上手く活用できていない事例になります。データ自体はexcelやwordを始め様々なところに蓄積されているのですが、そのままではそのデータを必要な時に迅速に望むかたちで出すことができません。
なぜDXが必要なのかー賃貸管理業界で起きているアナログの限界
このようなことが起こる理由は皆様のマネジメントやビジネスモデルが悪いのではなく、アナログの限界値に皆さんが達していると捉えていただければと思います。お伺いする会社様の中には軍隊のような会社様もいらっしゃいます。あり得ないほどに細かい数字がスプレッドシートなどに毎日あがってくるのですが、この数字を上げるためにマネージャーの方々が1日3時間の残業しているのはざらにあります。理由の1つ目は管理業においての管理するべき帳票の数が膨大なことが挙げられます。本当に1つの物件に対してありえない数の項目があります。2つ目の理由は人でしかチェックできないことです。最近は海外のお客様や大口の投資家の方などの場合にwebでやり取りを完結させたいときもあると思いますが、未だに書面で確認してほしいお客様が多く人でチェックするしかないのですが、人でのチェックも限界がありますので、皆さん多分そこの限界に到達しているのだと思います。3つ目の理由は欲しいデータを抽出するためには人手と時間が必要なことも挙げられます。こちらは先ほどお伝えした名簿が出てこない場合の典型例です。これらはDXを使うことで解決できます。
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