地域コングロマリット経営とは
- 地域コングロマリット経営とは、特定の地域で複数の事業を持つ経営スタイルです。地域内需要を「点」ではなく「面」でおさえ、さらにはその地域自体の経済を活性化させ、最終的にはその地域になくてはならない有力企業になることを目指します。
■地域コングロマリット経営の基本的な価値観
❶
地域の雇用・経済効果にこだわり、 「より優秀な人材が集まる、優秀な人材が会社に残る」人気企業を目指すこと
❷
これまでの主力事業に過度に固執することなく、次世代に成長するビジネスをキャッチアップし、チャレンジするクセ付けをすること
❸
〇〇ショック、□□危機に揺るがない経営基盤を構築するため、事業ポートフォリオ思考を持ち、リスク分散できる「コングロマリット」に挑戦すること
❹
経営トップ中心の経営体制から、経営権限を委譲し、次世代経営者育成を促進することで、経営を「チーム」で運営する覚悟を持つこと
■地域コングロマリット経営と多角化経営の違い
項目 | 多角化経営 | 地域コングロマリット経営 |
展開エリア | ✓地域に限定せず、様々な分野で事業を展開 | ✓地域に密着し、その地域ニーズに応える事業を展開 |
事業選択 | ✓既存の主力事業とのシナジー効果が期待できる事業を選択 | ✓地域環境と事業の将来性や収益性などに基づき、事業を選択 |
目指す像 | ✓多岐にわたる事業を組み合わせ、企業全体の成長や収益性の向上 | ✓地域において必要不可欠な有力企業 |
地域コングロマリット経営のメリットと経営モデル
- 地域コングロマリット経営のメリットとモデルは以下の通りです。
■地域コングロマリット企業化を図るメリット
地域コングロマリット企業化を成功させることができれば、顧客獲得、人材採用の両面での効率UPを目指すことが可能です。
- 1 顧客獲得効率が上がる
─既存事業で獲得した顧客名簿を、付加する新規事業にも応用が可能
─既存事業の顧客に新業態のサービスを付加することでLTVを最大化させることができる
- 2 人材採用効率が上がる
─異なる事業を付加することで、企業としてのブランドイメージを変えることができる
─また幅広い業態への参入により採用時の母集団形成がしやすくなる
結果として企業の収益性向上に
つながる
(企業ブランディングに繋がる点も、本戦略の大きな利点)
■地域コングロマリット化 5つの類型
船井総研では、地域コングロマリットの形を主に5つの類型に分類されると考えています。


よくあるご相談内容
- 地域コングロマリット経営のご支援は以下のような流れで推進させていただきます。
- 商圏内での既存事業の成長に限界が見えてきており、新規事業を検討したい
- 事業を通じて地域貢献を行っていきたいが、既存事業ではイメージがわきづらく、新規事業をスタートさせたい
- 利益率を高めるために、商流統合を検討しているが自社の事業展開として正しいか悩んでいる
- コロナで苦戦をした経験から事業のリスク分散を意識し始めたが、実際に何の事業をスタートしたらよいかが分からない
- 既存事業に管理職のポストが空いておらず、優秀な社員に成長機会を作れていない。結果的に優秀社員が退職もしている
- 管理部門を強化させたいが、自社の認知度がなく、経験者採用に苦戦している。新卒社員のレベルも高めていきたい
ご支援の流れ
- 地域コングロマリット経営のご支援は以下のような流れで推進させていただきます。


報告書イメージ
- 地域コングロマリット経営における報告書イメージを以下に掲載させていただきます。


船井総研の特長 ①継続的な新規事業創出
- 船井総研では、成功確度の高い新規事業を毎年、継続的に紹介しております。

船井総研の特長②継続的なベンチマーク事例研究
- 地域コングロマリット経営を実践企業様の成功パターンを継続的に分析・ルール化し、事例集として発行しております。
バック
ナンバー企業名 業種 1 (株)エネチタ 燃料小売業
ガソリンスタンド
食堂・レストラン2 赤尾商事(株) 石油卸売業
ガソリンスタンド3 キスケ(株) レジャー
不動産4 (株)タカカツホールディングス 建築・施工 5 (株)広島マツダ 自動車小売業 6 ファームドゥグループ(株) 太陽光発電
エネルギー7 (株)ティーエス・ハマモト 塗装工事業 8 (株)カワムラホーム 住宅関連事業 9 (株)テラスホールディングス 街づくり創造事業 10 丸光グループ 自動車周辺事業
教育サービス業
【参考】書籍:地域コングロマリット経営
- 船井総研では地域コングロマリット経営を書籍化し整理しております。
【目次※全261ページ(9月6日初版発行)】
●【環境】第一章 中小企業に押し寄せる波状攻撃
→市場縮小、競争激化、大手による浸食…環境は厳しい●【勝機】第二章 企業規模が勝負を決める
→時流適応のための光、それが規模拡大。「ツボを押さえた拡大」を●【戦略】第三章 地域コングロマリット経営による中堅企業化
→地域内での影響力を高めることが、大手企業との差別化になる●【戦術】第四章 新規事業を第二本業化する
→成功確率の高い事業参入方法を取れば、第二本業化は可能●【手順】第五章 地域コングロマリット経営の戦略モデル
→戦略・戦術を実行していくための「正しい順番」●【選択】第六章 リーダーに求められる3つの判断
→コングロマリット化戦略オプション●【成果】第七章 日本の未来を担う地域コングロマリット企業
→コングロマリット化により得られるリターン
ご支援実績(一例)
- 地域コングロマリット化において以下のような実績を有しております。
- 事例❶ 異業種混合型
自動車業界のコングロマリット化支援✓地方都市で売上約100億円規模の自動車販売店様
✓車販事業で順調に成長をされたものの、新規出店余地がなくなってきたことに伴い、コングロマリット化へ戦略をシフトチェンジ
✓食品事業、宿泊事業、健康事業へ参入した結果、企業ブランドイメージが一新。新たな収益の柱が立っただけでなく、優秀人材採用をも実現
- 事例② 販路開拓型
食品業のコングロマリット化✓食品製造業で売上約30億円の企業様のご支援事例
✓もともとは麺類を製造していたBtoB企業様だったが、新規事業でスイーツ事業への参入を決断
✓「地域コングロマリット構想」を掲げ、地域食材を生かしたスイーツ店舗を出店(地元でも有名な繁盛店へ)
✓その後「多店舗化(3店舗へ)」・「地元飲食・宿泊業へのスイーツ卸」・「駅・空港土産物店へのスイーツ卸」まで規模を発展させ、第二の収益の柱確立に成功
- 事例③ 付随拡張型
温浴業のコングロマリット化✓年商約10億円の温浴施設様
✓ブランドイメージ向上と収益基盤の拡大に向けて、「食品製造業」への参入を決断
✓「クラフトビール」・「スイーツ」・「いちご農園」・「餃子店舗」等を地域内で展開
✓各店舗で収益を上げつつ、自社が経営する温浴施設でも商品を活用することでシナジーを発揮
✓地域でも有力な「フードレジャー企業」へのレベルアップ
- 事例④ 販路開拓型
製造業界のコングロマリット化✓金属加工で売上約20億円を上げる企業様
✓既存事業は「下請け構造」で利益率は低く、且つ不人気業種のため人材採用にも苦戦していた
✓そこで「採用ブランディング」「高収益事業」の軸で、新規事業参入を決意。検討の結果「アウトドア製品製造&小売事業付加」を決意
✓現在は営業利益で1億円を創出する事業にまで成長
資料ダウンロード
- 本ページ、地域コングロマリット経営コンサルティングの内容は以下からダウンロードできます。
- 【資料目次】
①地域コングロマリット経営とは
②地域コングロマリット経営のメリットと経営モデル
③よくあるご相談内容
④ご支援の流れ
⑤報告書イメージ
⑥船井総研の特長
⑦ご支援実績(一例)
⑧ご相談の流れ