自家焙煎コーヒー専門店とは?
私ども船井総研が推奨する「自家焙煎コーヒー専門店」は、スペシャルティコーヒーという付加価値の高い豆を 、最新のデジタル焙煎機で自家焙煎し 、焙煎士やバリスタといった職人の技術に頼らず運営できる“小売”を主軸とした(+カフェ)のコーヒー専門店です。
多くのカフェが店内での売上のみに頼る“一本足打法”で勝負し、売上不振に陥りやすい現状があります。これに対し、自家焙煎コーヒー専門店では、店内カフェ売上だけに頼らずに、コーヒー豆・粉の小売、テイクアウト、ギフト、通販、卸といった複数の売上の柱を持つことができるビジネスモデルを構築することが、事業を繁盛させるポイントになります。
注目される背景と3つの特徴
1. 成長市場への対応と高付加価値化
直近20年で約180%成長している「家庭用コーヒー豆」市場 、そして同時に進む「コーヒーの高付加価値化」の時流に合わせて、スペシャルティコーヒーという高付加価値な豆を取り扱います。これを自家焙煎することで、自社オリジナルの価値を付けて販売していくことが成功のポイントです。
2. 最新機器による高い生産性
ひと昔前は、コーヒー専門店というと焙煎師やバリスタといった職人が不可欠でしたが、最近は機械の進化により状況が変わりました。
自動運転が可能な最新のデジタル焙煎機やエスプレッソマシーンに投資することで、職人がいなくても、高品質で安定したコーヒーを提供し続けることが可能となり、劇的に生産性が向上しています。属人的な対応を機械の力で補い、上回ることがポイントです。
自家焙煎コーヒー専門店のビジネスモデルは、以下のメリットがあります。
3. 中長期的な事業展開の魅力と相乗効果
生豆を仕入れて自家焙煎を行うことで、ドリンク提供だけでなく、豆・粉、ギフトの物販、通販、卸といった販売チャネルを拡大できます。
さらに中長期的には、豆売り専門の小型店舗(サテライト店)の出店や、観光地でのカフェ出店、百貨店や催事、イベントの出店など、コーヒーという専門性を活かしながらも、多様な展開が可能であることも事業の魅力です。
また、コーヒー豆の小売やカフェ利用の定期支払い型会員制度を構築することで、毎月会員数が増えるごとに売上が伸びていくモデルです。
本業の会員・利用者さんをコーヒー専門店の会員にしたり、逆にコーヒー専門店の会員になったことがきっかけで本業を知り利用する、といった相互送客の流れを作り出せるため、会社全体のブランド価値を高め、会員を増やすような相乗効果を生み出すことができます。
歯科クリニック、葬儀社、整骨院、ホテル経営など、フード業界が初めてという異業種からの新規参入やコラボレーションが増えており、様々なシナジー効果を創出できるモデルです。
数値モデルの標準例
船井総研が考える標準ビジネスモデルでは、初月月商100~150万円前後からスタートし 、5年ほどかけて月商350万円(小売、カフェ、卸、通販と拡大していったケース)を目指していきます。
営業利益率としては5年後に20~30%(償却前) 、投資回収は5年前後が標準です。売上の派手さはありませんが、地域に根づき、安定的に着実の成長していくことができるビジネスモデルだと考えております。
