クラフトビール醸造所の初期投資は？開業支援・事業参入コンサルティング

クラフトビール醸造所の初期投資は？クラフトビール市場が拡大している理由

なぜクラフトビール市場が今、拡大しているのか？

１）1990年代に比べて参入コストが約1/5に低減

２）ビールにおけるライフサイクルが安定期に突入

　　⇒ナショナルビールと異なるビールが評価されはじめ、中小メーカーに有利

３）拡大する観光マーケットとインバウンド消費での土産需要拡大

 醸造所（マイクロブルワリーを含む）の数は、2019年1月稼働数で400件を超え、2024年現在では約800件と増加の一途をたどっています。

実際に、1990年代に億の投資が必要だった開業資金が、 5,000万～8,000万円の初期投資で参入できるようになり、新たに起業を行う人や、既存事業者が新規事業としてビール事業を行う動きが活発になっています。

また、海外でのクラフトビール市場は拡大も大きく、アメリカでのビール市場においては、生産量ベースで12.7％、金額ベースで23％にまで上昇しています。 日本でも今後3年間は更なる市場拡大が期待されます。

クラフトビール事業に参入すべき理由

観光地で製造する食品が土産市場で求められており、かつ市場全体として伸びているインバウンド観光客の中でもクラフトビールは大きなマーケットがあります。

クラフトビール事業では、営業利益率20％超の高収益なビジネスが実現できます。それだけではなく、既存事業との親和性、新たに人材募集や地域貢献等、多数のメリットが存在します。

・利益率が高い

飲食店における原価率は、35％程度が基準値ですが自社製造ビールを直売で きることによって、ビール原価率を20％に抑えることができます。また、クラフトビール専門店の売上構成比はビールが5０%を超えるので、売 上と原価から非常に高い利益率を実現できます。

・持続可能性！企業価値ブランドの向上

ブルワリーレストランは地方や観光地であれば１地域1店舗、都市部であれば、 地区ごとに1店舗の店舗展開が可能です。

日本での店舗数はいまだ少なく、有名観光地であってもクラフトビール市場としてはまだ参入の余地がある所もあります。先行者メリットによる持続的店舗となります。

また、地域の素材や魅力をコンセプトにしたクラフトビールは、企業の イメージアップを図ることが出来ます。プレスリリースやSNSでの広報に よってメディアにも注目され、売り上げ向上に繋がる事例もあります。

・地域の社会問題解決に貢献

クラフトビール事業は、観光資源としても全国で注目されています。

高齢化・人口減少など、ますます地域産業の衰退が心配される昨今において 、地域の観光活性・雇用の創出という大きな地域貢献が可能です。

クラフトビール醸造所業界内の脅威

観光マーケット以外では、「人口減少社会」「働き手不足」による売上低下、外食業界成長の停滞が見込まれます。

クラフトビール醸造所は同商圏内に1店舗まで、競合環境によっては一定の品質が担保されないまま供給が過剰となると獲得シェアが低くなります。

クラフトビール醸造所開業の成功ポイント

（1）年間50万人以上観光客が来る立地に、飲食併設型のクラフトビール専門店を出店する（タンクなどの見栄えの良い醸造所が店舗の付加価値に）

（2）観光需要を創出するようなご当地コンセプトをもとにした店舗～商品開発をする

（3）メディア掲載を狙うための企画や商品を作り、掲載・注目されやすいプレスリリースを行う

飲食マーケットの中でも観光客ターゲットを中心に絞ったソリューションです。

そのため、観光地・観光客の多い地方都市部での出店で今伸びる観光マーケットを獲得します。

製造素人からでも年商7,000万円以上のクラフトビール専門店で製造直売することができます。

初期投資は4,500万円～、粗利70％、営業利益率20％～、必要正社員2名～、店舗面積30坪～、投資回収3~5年というビジネスモデルです。

クラフトビール醸造所開業で期待できる数値効果
（初期投資／売上／営業利益／従業員数等を記載）

クラフトビール醸造所に新規参入するには、1990年代に億の初期投資が必要でした。

しかし現在は約5,000万円の初期投資で参入できるようになっています。

これは、コロナ禍を経て、再び拡大する観光マーケットとインバウンド消費での飲食・土産需要拡大が影響しています。