福祉用具レンタル事業の高収益化戦略

抜け出せない「低収益のスパイラル」
現在の福祉用具レンタル事業では、多くの会社が共通の課題に直面しています。それは、事業の成長を妨げる「低収益のスパイラル」です。
利用者が増えて一時的に利益が上がっても、業務量の増加に対応するためにスタッフを増やすと、人件費などの固定費が増加します。
結果、せっかく向上した利益率が再び低下し、根本的な収益改善にはつながりません。
多くの会社がこの状況で日々奮闘しています。
目指すは「高成長&高収益」な経営モデル
このスパイラルを断ち切り、真に「高収益体質の会社」へ転換することが、今後の福祉用具レンタル事業において不可欠です。私たちは、従来の「高成長」に加えて、新たに「高収益」を目指す経営モデルを提唱しています。このモデルを実現することで、会社が成長し、社員の皆様が幸せになれる事業所を目指します。
この新しい経営モデルには、以下の3つの指標が重要です。
①成長性
業界平均の3倍以上の成長を目指す水準
②収益性
揺るぎない高収益体質の会社を実現するための目標
③生産性
会社の利益と社員の幸福を同時に実現できる水準
これらの目標を達成することで、たとえ人件費が増えても利益を出せる損益構造に変わり、事業の成長と利益を生み出す良いサイクルが生まれます。
高収益化を実現する2つの鍵
では、具体的にどうすれば低収益体質から抜け出せるのでしょうか?
鍵となるのは、「高回転自社レンタル化」と「住宅改修×福祉用具のセット提案」の強化です。
従来の経営モデルは、卸からのレンタルが中心のため粗利率が低く、住宅改修もあまり利益を上げていません。
一方、高収益化した損益構造では、レンタルと住宅改修の利益率が大幅に改善され、同じ利用者数でも事業全体の利益率が大きく向上します。
この変化は、以下の取り組みによって実現できます。
● レンタル粗利の大幅アップ
卸レンタルから自社レンタルへと移行することで、粗利が大幅に向上します。
● 住宅改修の強化
住宅改修と福祉用具のセット提案を増やすことで、売上と粗利を向上させます。
Webマーケティングも活用し、効率的な受注を目指します。
このように、事業規模を大きく変えなくても、利益率を向上できるのです。
成功へのロードマップ:3つのステージ
私たちは、高成長・高収益を実現するための具体的なロードマップをご用意しています。このロードマップは、営業利益率に応じて3つのステージに分かれ、それぞれの段階に合わせた目標を設定しています。
【ステージ1】
まずは住宅改修を強化するとともに、営業力強化にも着手します。
住宅改修の売上構成比と粗利率を段階的に向上させ、営業担当者1人あたりの粗利を引き上げることを目標とします。
【ステージ2】
「住宅改修×福祉用具ソリューション」として、セット提案モデルを導入します。
住宅改修の売上構成比と粗利率をさらに高め、レンタルも自社レンタルを一部導入し、粗利率を向上させます。
【ステージ3】
いよいよ「高回転自社レンタルモデル」を本格的に展開します。
レンタル粗利率をさらに向上させ、住宅改修も強化し、高収益化を達成します。
これらのステージを通して、DX化(ファストシステム)や精緻な計数管理といった基盤強化も並行して進めることが重要です。
「高成長&高収益のスパイラル」へ
この変革を進めることで、会社は「高成長&高収益のスパイラル」に入ります。
1. レンタル事業と住宅改修事業で確実に利益を上げ、事業を成長させます。
2. 成長に合わせて必要なスタッフを増員し、組織を強化します。
3. 業務が分業化され、効率が上がります。
4. 効率化と増員により、固定費の増加を上回る利益を上げられます。
5. 向上した生産性の分、社員に還元でき、社員の幸福度も向上します。
この良い循環が、「人が増えても利益が上がる損益構造」を生み出し、会社がさらに成長するサイクルとなります。最終的には、社員の皆様が安心して働ける事業所になることを強く推奨します。
経営相談のご案内
福祉用具レンタル事業を取り巻く環境は常に変化しており、これまでの常識にとらわれない新たな経営戦略が求められています。
事業の成長はもちろん、社員の幸福も実現する高収益な事業所を目指すことは、決して夢物語ではありません。
最新のノウハウと具体的な解決策をご提供し、皆様の事業運営における疑問や課題解決に寄り添います。
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