■ 岐阜の町からアジア圏へ飛躍のチャンスをつかむ
当社は岐阜で古紙の回収業として創業して私が3代目になります。社長を継いだ時、リサイクル業界の将来はグローバル化とエネルギー事業が軸になると考えて、新たに古着の海外輸出、バイオエタノール事業も立ち上げました。
当社ではバイオエタノールを古紙から抽出していますが、この技術を海外の環境保全にも活用しようと事業化を進めています。カンボジアでは今、一部の湖で水草のホテイアオイが大繁殖して水上交通を妨げ、漁業にも悪影響を及ぼすなど問題になっています。当社はホテイアオイを原料としたバイオエタノールを現地で製造する事業を計画し、JICA(国際協力機構)の中小企業海外展開支援事業として採択を受けることができました。
こうして事業拡大のチャンスは増えてきましたが、一方で私の資金調達の悩みも大きくなってきました。船井総研で研究会に参加した時、会員のある経営者の方と財務の話になったのですが、「自分は船井総研に財務のコンサルティングをしてもらって劇的に改善した、投資したい時にすぐにお金を手当てできる体制ができて経営判断のスピードが上がった」とおっしゃるのです。そんなに効果が出るなら相談してみようかと財務コンサルタントの方を紹介してもらいました。
■ 金融機関との交渉がスムーズに
財務コンサルタントの方は当社の財務を分析し、私の事業プランを聞いて財務改善に向けた具体的なアクションプランを作ってくれ、金融機関との面談に同席してくれました。
まず複数の金融機関と個別に面談し、当社の事業展開に賛同してくれる金融機関を選んで、国内事業の資金調達枠を確保しました。またカンボジアにて大型プラントを建設する資金を確保するため、金融機関に当社の海外での事業構想・計画を説明し、海外の大型投資のためには国内の不動産担保の余力を引き上げる必要があることを金融機関に説明し、理解を得ました。結果、差し入れていた不動産担保の全部解除をしてもらいました。
また、事業承継をスムーズに行うためには、連帯保証がネックになると考えておりましたので、金融機関向けに『事業性評価報告書』を用意しました。そのうえで金融機関との面談を実施し、「次世代へ気持ちよく事業承継するために連帯保証を見直す必要がある」と丁寧に説明し、金融機関に私の思いを理解してもらい、全ての連帯保証を外してもらいました。金融機関の機微を知っているプロの力を借りて財務戦略を立て、実行に移すと財務改善がこんなにはかどるのかと驚きました。
リサイクル業は環境問題、資源問題などの社会的課題を解決しながら、企業が成長できる素晴らしいビジネスだと思います。私たちは国内事業も海外事業も成功させて、資源の循環システムを世界へ広げていきたいと考えています。
[所属研究会]廃棄物・資源・浄化槽ビジネス研究会 B/S経営フォーラム
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