ゴルフ場レストランが抱える課題
それではゴルフ場レストランが抱える課題についていくつかご紹介させていただければと思います。一つ目が住宅地から離れているため採用が難しいことでございます。二つ目は朝早くから営業があり朝の時間帯に人が足りないところ、その結果お客様に満足なサービスが提供できないことでございます。こちらに加えましてコロナ対応により非接触の需要に答える必要があることがございます。こちらの課題解決の為に現在全国各地で配膳ロボットの導入が進んでいる状況でございます。
配膳ロボットとは
続きまして、配膳ロボットについて簡単に説明させていただければと思います。配膳ロボットとは人を含めて障害物を下げながら安全に料理などを自動で運搬するロボットです。
船井総研が提案する配膳ロボット
船井総研で提案しているのはこちらの二つのロボットでございます。画面左側に映っているのがServiというロボットでございまして、こちらは現在国内シェアナンバーワンのロボットでございます。高性能なセンサーが付いていますので、通路の幅が狭くても運用することができます。重量センサーが付いておりまして、お客様が料理を取ったら自動で感知してロボットがホームまで戻ることができます。こちらのServiはロボット自体に地図を読み込ませるタイプですのでその点も優れているポイントでございます。一方、画面右側のロボットはKeenbotというロボットでございます。Keenbotの特徴としまして料理を乗せるところが四段あることが特徴でございます。その為ゴルフ場に最適なロボットになっております。なぜならゴルフ場のレストランに来られる方は基本的に四人組の方が多いためです。価格もServiよりも安くなっておりますのでその辺りも一つのポイントでございます。
配膳ロボット稼働状況
配膳ロボットの稼働状況について説明させていただければと思います。こちらのグラフは先ほど紹介しましたKeenbotの稼働データになっております。Keenbotをテスト導入した時の稼働状況がこちらになります。一番多いタイミングは一時間に約30回配っております。約2分に1回のペースで配っている状況になりますので、かなりホールのオペレーションに貢献している状況だと思います。
導入効果
続きまして導入効果について説明させていただきます。導入効果はKeenbotのテスト導入を14日間させていただきましたが、その内の2日間でシフト削減の実験をいたしました。その結果6時間の削減に成功しております。さらに、6時間削減しても問題なく、店舗運営することができました。こちら月々に換算しますと約20万円の削減になります。ロボットの費用を抜いても10万円残ります。また現場の責任者の方からはさらに削減できますという声もいただいておりますので、投資後、さらに投資効果が増える見込みになっております。シフト削減以外にも余力時間を使って追加オーダーを促進することで客単価アップに成功しております。ロボットで浮いた余力時間を使って追加オーダーをお客様にすることによって平日で100円、土日で150円の客単価アップに成功いたしました。その結果月々に換算しますと約35万円の売上アップに成功しております。
配膳ロボットの活用パターン
続きまして配膳ロボットの活用パターンについて説明させていただきます。これは皆様の運営されているゴルフ場レストランでどのようなかたちでロボット運用できるかをイメージしながら考えていただければと思います。一つ目が配膳パターンAから始まりまして、配膳パターンB、配膳パターンC、配膳パターンD、下げ膳パターンAとなっております。こちら一つずつ詳しく説明させていただければと思います。
配膳ロボットの活用パターンー活用パターンA
一つ目が配膳パターンAになっております。配膳パターンAは最後の一配りを人が行うというものでございます。デシャップからロボットが出てくると、ホールスタッフがロボットに近づいてロボットから料理を取り客席に配るかたちになっております。ポイントは常にスタッフがホールに滞在していることです。デシャップから従業員が一緒に出てしまうと往復時間の削減につながらないためこちらの点が重要なポイントになっております。その為中間サービスなどを徹底するかたちになります。
二つ目のポイントがキッチン担当も操作できることです。料理が多い時間帯であればデシャップに人が張り付くこともできるかと思いますが、料理が少ない時間帯ですと難しいかと思いますので、そういった時にキッチンの方も操作ができると効率的に運用することができます。ロボットの操作自体はとても簡単です。卓番を選択して開始を押せばロボット自体は進みますのですぐ習得できるかと思います。次のポイントがインカムでの連携になります。ロボット発射してもホールスタッフが気付かないと料理提供の遅延に繋がります。そのためインカムを使ってホールスタッフに指示出しすることで問題なく運用ができます。。最後のポイントはデシャップとホールの往復時間を削減する意識を持つことです。
配膳ロボットの活用パターンー活用パターンB
続きまして配膳パターンBの中間点を使った活用パターンでございます。こちらは緑のマークの中間点を使うことによって別卓提供をスムーズに行う方法でございます。デシャップからロボットが出てきた際にホールスタッフは下げ膳をしています。次に、ロボットと人が合流してロボットに乗っている料理をスタッフが受け取り、スタッフが中間サービスで下げていた皿をロボットに乗せます。この後、ロボットはデシャップまで帰り、スタッフは別卓提供で複数卓の料理を配るかたちになっております。こちらの使い方のポイントの一つ目は緑のマークの中間点を設置することです。席以外にもロボットを停止させることができますのでホームを新しく追加して中間点を設置することが大事になります。二つ目のポイントは中間点を設置することでスタッフが行う別卓提供もスムーズに行うことができることです。また中間点とデシャップもしくは洗い場の往復時間が削減できますので、その分スタッフはホールに滞在して中間サービスや中間バッシングをする必要があります。また中間点にロボットが行ったことにホールの人がすぐ気付く為に例えばインカムなどを使って連携することも一つのポイントでございます。
また最後に、遠隔タブレットを使うこともポイントでございます。遠隔タブレットとは何かと言いますと、ロボットを遠くから操作できるリモコンでございます。遠隔タブレットを使うことによって例えば中間サービスをして空いた皿がたまった段階の時に遠隔タブレットでロボットを呼ぶことでスタッフがデシャップまで帰らなくても空いた皿を回収することができます。
配膳ロボットの活用パターンー活用パターンC
続きまして配膳パターンCですが、配膳パターンCは別卓提供をロボットだけで行う形になります。デシャップからロボットが出てきて一つ目の席に行って料理を配ります。その後二つ目の席に行って料理を配って元の位置に戻るということです。こちらの活用パターンのポイントは別卓提供をロボットだけで行なっていることです。その為にはお客様が来て席に座られた時に諸々説明される時に「ロボットが別卓提供することがあります」、「他のお客様の席もロボットに積んでいることがあります」と伝えていただくとスムーズになります。お客さま自身が何番の席に座っているかを把握する必要がありますので、例えば客席に大きく1番、2番、10番などの番号を表示する必要があります。ロボットは段が複数に分かれていますので、例えば上段には1番卓と表示させて次の下の段には2番卓を表示させるなどのかたちで何番の料理がどこにあるかを明確にする必要があります。
配膳ロボットの活用パターン-活用パターンD
続きまして配膳パターンのDでございます。配膳パターンDは巡回配膳です。巡回配膳とは特定のテーブルに料理を運ぶ訳ではなく、不特定多数のテーブルに対して何か配る時に使うパターンでございます。例えばおつまみなどをロボットに積んであらゆる席に配る時などに使います。デシャップからロボットが出てきて席を順々に回っております。ロボットに重量センサーが付いておりますので、ロボットに乗っている料理が0になったらロボットが自動的にデシャップに戻るかたちになっております。扱い方のポイントとしましては1卓ではなく不特定多数の席に配膳をしていることです。また運んでいる料理やデザートが0になったら元の位置に戻るかたちになっております。例えばおつまみの配膳などで使うケースがあると思います。
配膳ロボットの活用パターンー下膳パターンA
最後は下膳のパターンでございます。こちらはお客様が帰った後の席の状況でございます。お客様が帰るとお客様が帰った席に従業員の方に向かっていただいて、その後ロボットを出して空いたお皿をロボットに積んでロボットは洗い場に行きます。スタッフはそのまま片付けをして、それが終わったらホール業務に専念するかたちです。このパターンのポイントはお客様が帰った後の席とデシャップの洗い場の往復時間を減らすことです。そのためにもお客様が帰った時にロボットをデジャップから出してもらう必要がありますので、その時にインカムを使ってデジャップの方に指示出しをしたり、もしくはロボットを遠くから操作できる遠隔タブレットを使ってロボットを出す必要があります。またロボットをデシャップから出す際に例えば布巾やスプレーなどあるかと思いますが、こちらをロボットに載せることでさらにスムーズに運営することができると思います。
配膳ロボット高稼働に向けた取り組み
それでは次に配膳ロボットをより高稼働にするための取り組みについて説明させていただきます。一つ目は・・・