株式会社wash-plus
千葉県
ランドリー事業、システム開発事業
洗剤を使わない独自の技術と IoT アプリを武器に、全国規模の FC 展開とホテル事業への進出を成し遂げた成長企業の変革事例。船井総研との伴走で組織の背骨となるパーパスを策定し、ビッグデータを活用した業界初のダイナミックプライシングを実現した次世代型ビジネスモデルの全貌。
現代の経営において、独自の革新的な技術やサービスを開発し、事業をスタートさせたとしても、「自社の資金とリソースだけ」で全国規模へ拡大していくことには大きな壁が存在します。
直営店のみでの多店舗展開は、莫大な初期投資や人材確保の負担を伴い、事業の成長スピードを著しく鈍化させてしまうリスクがあるからです。
そのビジネスを一気に加速させるための有効な戦略が「フランチャイズ(FC)展開」です。
フランチャイズ本部を構築し、加盟店とパートナーシップを結ぶことで、自社の優れたビジネスモデルを圧倒的なスピードで全国へ広げることが可能になります。
今回は、洗剤を一切使わない革新的なコインランドリー事業において直営展開の限界を打ち破り、フランチャイズ化によって次世代型の高収益ビジネスを構築された、「株式会社wash-plus様」の成功事例をご紹介します。
同社がいかにして多店舗展開の資金的な壁と向き合い、フランチャイズ本部の構築、データ活用による収益向上、そして組織の意識変革を実現したのか。当社の視点からそのプロセスを解説いたします。
独自ビジネスにおける直営展開の限界と「フランチャイズ化」の必要性
株式会社wash-plus様は、2011年の東日本大震災を機に不動産業から新たな事業の柱としてコインランドリー事業へ参入され、「アトピー肌の方でも安心して利用できる洗濯」という画期的なコンセプトのもと、洗剤や柔軟剤を一切使用せず、アルカリイオン電解水のみで洗い上げるという独自の革新技術を確立し、着実にブランドを育ててこられました。
しかし事業開始から2016年までに直営店を4店舗出店されましたが、日々の運営の中で経営陣はいくつかの課題に直面します。
最初の課題はお客様がいつ来店し、いつ帰るのかといった基本的な顧客の動態すら把握できないという、従来の「ただ機械を置いておくだけの受動的な商売」の限界でした。
この課題を克服するため、高梨社長はコインランドリー機械と連動する独自のIoTアプリ「スマートランドリー」※を開発されました。
次の課題は、事業拡大リソースの限界です。
直営店を出店するためには、1店舗あたり約3,000万円から4,000万円という莫大な初期投資が必要になるため、借入や自社の資金力だけでスピーディーなチェーン展開は難しいという現実に直面しました。
会社の規模をさらに飛躍させるためには、直営方式から「フランチャイズ(FC)化」へと事業モデルを大きく転換することが不可欠です。しかし、当時の社内にはフランチャイズ展開に関する専門的なノウハウや契約の知識を持つ人材がおらず、第一歩をどのように踏み出せばよいか分からないという状況にありました。
提案力とスピード感で選んだパートナー選定
次なる成長ステージへ向けたフランチャイズ化を実現するため、高梨社長は外部の専門機関への協力を仰ぐことを決断されます。複数社を比較検討する中で、最終的に当社を選定いただいた最大の決め手は、圧倒的な「提案力」と「スピード感」だと語られました。
他社が一般的なヒアリングから入る姿勢だったのに対し、当社は同社の事業内容や独自の強みを事前に分析した上で初回面談に臨み、「私が付け加えることは何もない」と高梨社長が驚かれるほど、フランチャイズ展開に向けた精緻な座組みと具体的なロードマップを提示いたしました。
そして、フランチャイズ展開という未知の領域へ踏み出すにあたり、当社の伴走支援はすぐに実務面での効果を発揮し、契約に必要不可欠な規定の整備や規約の作成はもちろんのこと、実際の店舗運営で想定される様々なトラブルやイレギュラーへの対応策に至るまで、同社に不足していた本部運営のノウハウを補完しました。
同社がゼロから構築されたフランチャイズの仕組みは今や重要な経営資産となっており、現在全国に50店舗まで拡大しているフランチャイズ店舗網は、この強固な本部基盤があったからこそ実現できたものだと評価されています。
データ活用とダイナミックプライシングが実現する加盟店の高収益化
同社のフランチャイズパッケージが他社と一線を画し、多くの加盟店を引き付ける最大の理由は、独自開発のIoTアプリ「スマートランドリー」を通じた圧倒的な「データ活用」にあります。
事業拡大に伴い、全国のユーザーから膨大な利用データが蓄積され始めていましたが、当初はそれをどうビジネスの価値へ変換すべきか、というノウハウが不足していました。
そこで当社の監修のもと、蓄積されたデータを可視化する「コインランドリー白書」の作成に着手され、これによって、洗濯物の放置時間や詳細な時間帯別の稼働率など、これまで業界の誰も把握していなかった極めて貴重な顧客動態が鮮明に浮かび上がりました。
同社はこの分析結果を最大限に活用し、AI予測と天気予報を連動させて時間帯ごとに利用料金を変動させる、業界初の「ダイナミックプライシング」機能の実装へと繋げました。
混雑時の価格を上げ、閑散時の価格を下げることでお客様の自発的な行動変容を促し、店舗の稼働率と収益性を劇的に向上させることに成功したのです。
データを単なる分析で終わらせず、加盟店の利益を最大化する圧倒的な高収益モデルへと昇華させたこの革新的な取り組みは、フランチャイズ本部としての提供価値を飛躍的に高めました。
社員の幸福と生産性を追求
既存のフランチャイズ事業が盤石な体制へと成長した今、同社の視線はすでに次なるイノベーションへと向けられています。
現在、約4年の歳月をかけて研究開発を進めてきた、水を循環させて再利用する「排水レス洗濯機」という画期的な新技術がいよいよ実用化の段階を迎えようとしています。
数々のイノベーションで注目を集める企業へと成長を遂げた同社ですが、高梨社長の経営哲学の根底にあるのは「IPOや急激な規模の拡大」ではありません。
「社員が幸せに、安定して暮らせる会社にすること」こそが、全ての経営活動の揺るぎない土台であると語られています。
仕事はあくまで生活を豊かにするための一つの手段であるという信念のもと、無理な拡大を追って社員を疲弊させるのではなく、一人ひとりの生産性を高めながらも、あえて「70%の稼働力」で持続的に高い売上と利益を生み出すことができるスマートな仕組みづくりに注力されています。
直営の限界からフランチャイズという新たな手法を取り入れ、データとテクノロジーを駆使して業界の常識を覆し続ける同社。どこにでもある仕事ではなく、自社にしか生み出せない独自の価値とやりがいを全社員で分かち合いながら、社会のインフラとして不可欠な存在であり続けるための挑戦を続けておられます。
このような経営者様におすすめです
・フランチャイズ展開を検討している経営者様
・フランチャイズ加盟店の拡大に頭打ちを感じている経営者様
・フランチャイズ展開に向けて契約書作成や体制の構築をしたい経営者様
・既存のフランチャイズモデルの収益を改善したい経営者様
株式会社wash-plus様がいかにして直営展開の壁に立ち向かい、フランチャイズ化による次世代型ビジネスの構築を描き切ったのか。高梨社長が語るリアルな開発秘話は、下記のお客様の声ページにてご覧いただけます。


