今回の記事では、中小企業が取り組むSDGsについて事例をご紹介したいと思います。
この記事をご覧いただければ、些細な事でもSDGsに繋がる事が分かるかと思いますのでぜひご覧ください。
事例の一つ目は、10年以上続く船井総研グレートカンパニーアワードにて
ユニークビジネスモデル賞を受賞いただいた、奈良県に本社があります富士運輸さまの事例をご紹介いたします。
トラック運輸業を営む従業員が2000名規模の富士運輸さまは環境・安全性に配慮した機能をもつ、最新の車両・トラックを極力早く取り入れ古い車両を手放していくという、通常はトラックを購入すると長持ちさせたい、固定費を抑えたいと思う多くの会社さまと真逆のモデルをとっております。
更に、車両・トラックの整備施設も自社で整えたのです。
SDGsでは11番に「住み続けられるまちづくりを」というものがございます。
実はこちらの中には交通の安全性改善が含まれているので、富士運輸さまの全車両に衝突被害軽減ブレーキを搭載した車両を積極的に使用する事例は、SDGsに配慮した取り組みになっております。
こちらの最新機能をもつ車両は都道府県ごとに定められた排気ガス規制クリアしているとのことで、しっかりと環境にも配慮しております。
また、教習所の技能診断・適正診断を社員に受けてもらったり、鈴鹿サーキットでの交通教育にも取り組んでおり、SDGsの4番の「質の高い教育をみんなに」という項目にも配慮されていることが分かります。
こうした取り組みの中でもユニークなものが、社員の多くがたばこを吸う中で辞めさせるのではなく、「加熱式たばこ切り替えの補助金」を出している点です。
SDGs3番の「すべての人に健康と福祉を」を自社の内容に応じてアレンジしていくのが、分かりやすい事例ではないかと思い、ご紹介させていただきました。
二つ目が、2018年にグレートカンパニーアワードの顧客感動賞を取られた金沢にある従業員が70名強規模である、苗加不動産さまの事例です。
苗加不動産さまは金沢に大体4拠点ほど営業拠点をお持ち、中でも学校が多いエリアでは学生をターゲットにしており、約60%と高いシェアをとられています。
こちらの事例は学生にとって嬉しい取り組みとなっており、例えば苗加不動産さま紹介物件で契約すると学生が自由に使用できるカフェの券がもらえたり、苗加不動産の推薦した住居に入居している学生に向けて無料で乗れる通学バスを出しているなど、面白い取り組みをされております。
SDGs11番のターゲットの一つに「適切、安全かつ安価な住宅提供をしていきましょう
」という項目がありますが、入居学生のためのカフェ運営・通学バスの運行なども、寄り添っている事例になるのではないでしょうか。
また目標として管理戸数を苗加不動産さまが外国人提供できる管理戸数を90%と定めておりますが、こちらはSDGsの10番「人や国の不平等をなくそう」に寄り添っており、今こそコロナ禍で推進しにくいですが、移住や流動性促進といった世界的な問題から働き手の多様性の促進にも寄りそっております。
最後のご紹介になるのが、2019年グレカン顧客感動賞を受賞していただいた広島市信用組合さまです。
中小企業のSDGs融資と明確にうたっていまして
「働きがいに関して金融サービスで中小企業支援にしていこう」を掲げております。
例えば広島県内の農業の持続的発展を目指すための農業育成ファンドを立ち上げられたり、SDGs13番「気候変動に具体的な対策を」に寄り添った、災害が生じた際に継続的に事業を続けられるよう、事前に緻密な計画を立てて支援融資をしております。
金融機関が中小企業、更には零細企業向けにも盛んに行おうとしているという事例として見ていただければと思います。
いかがでしたでしょうか。
事例を見てみると自社でもSDGsの取り組みとしてできそうなことがありそうですね
SDGsは見過ごせない潮流です。
ぜひ皆様の取り組みを自社のホームページに掲載してみてください。
下記の記事ではSDGsに「どのように取り組めばいいのか」
具体的にもう少し知りたいという方向けにSDGsの基本ステップとポイントについて解説しております。