船井総研直伝!整骨院のWEB集客で差をつける方法

整骨院業界における集客の難易度は、年々高まっています。
従来のようにチラシや紹介だけでは新規患者様を安定的に確保することが難しくなり、インターネットを活用したWEB集客の重要性が飛躍的に高まっています。
特にスマートフォンの普及により、患者様が整骨院を探す手段が大きく変化し、「検索して比較する」という行動が主流となった今、ホームページやGoogleマップ、SNSなどのWEB施策が集患の成果を左右する時代に突入しました。
しかし、ただWEBを使えば成果が出るわけではありません。整骨院の立地条件やターゲット層、競合状況、院の強みによって最適な戦略は異なります。
例えば、同じ「腰痛対策」を打ち出していても、訴求の切り口が違うだけで成果はまったく異なるものになります。
このような状況の中で、船井総研では「導線×受皿」の戦略フレームをもとに、整骨院様のWEB集客をトータルで支援してまいりました。
本記事では、整骨院のWEB集客で成果を上げるために知っておくべき現状と、実際の具体的な戦略、そして成功のポイントを体系的にご紹介していきます。
「ホームページはあるけど効果が実感できていない…」「ネット広告にお金をかけているが、結果が出ない…」そんな悩みをお持ちの方にとって、本記事が打開のヒントになることを願っております。
厳しさが増す整骨院の集客:現状と背景
近年、整骨院の集客環境は大きく変化しており、その難易度は年々高まっています。
これまでのように「紹介頼み」「立地任せ」「チラシ一枚で新患が来る」といった集客スタイルは、すでに通用しなくなりつつあります。
その背景には、地域人口の減少傾向、競合の増加、そしてインターネットを活用した情報収集行動の浸透といった社会的・技術的な変化が深く関係しています。
整骨院における集客の基本は、「ターゲット選定」「コンセプト設計と訴求の明確化」「情報発信の量と質を最大化すること」「来院率の向上」を軸に構築することが原則です。
しかし、これらを満たしていても、十分な効果が出にくくなっているのが現在の現実です。
特に、地方や郊外のように人口増加が見込めないエリアでは、一人当たりの来院頻度が落ちているだけでなく、院の数自体が増えたことにより、「患者様の取り合い」が起きています。
加えて、WEB上での競争が激化しており、「良いホームページを作っただけ」では選ばれにくくなっているのです。
■WEB集客における主な課題
● WEB広告の活用増加とコスト高騰
リスティング広告(Google広告など)を活用する整骨院が増えているため、クリック単価が上昇し、1件の新患を獲得するのに以前よりも高い費用がかかるようになっています。
● 自然検索(SEO)の難易度上昇
検索上位を狙うためのSEO対策は、かつてよりも技術的な専門性が必要となり、簡単には成果が出にくくなっています。
さらにGoogleアルゴリズムの変化により、医療・健康分野は「信頼性」「専門性」「実績」がより重視される傾向です。
● 患者様の選択眼の変化
現代の患者様はスマホで情報を収集し、複数院を比較・検討したうえで、自分に最も合った整骨院を選ぶようになっています。
ホームページの作りや口コミ、治療方針の分かりやすさなど、細かな要素が来院の決め手になります。
このような背景を踏まえると、整骨院のWEB集客では「来てもらうための導線」と「選ばれるための受け皿(ホームページ等)」の両方が必要不可欠であると言えます。
なかでも、ホームページは単なる情報掲載の場ではなく、「比較・検討フェーズ」で見られる中心的なツールです。料金、施術内容、スタッフの雰囲気、通いやすさ、他院との違い──あらゆる情報が揃っていることが、選ばれる条件になります。
次の章では、このような環境下で整骨院が成果を出すために必要な「導線 × 受け皿」戦略の考え方と、その具体的な施策について詳しく解説していきます。
集客戦略の核心:「導線 × 受皿」戦略と具体的な施策
整骨院がWEBを活用して安定した集客を実現するために、弊社・船井総研が最も重視している考え方が「導線 × 受皿」戦略です。これは、見込み患者様にアプローチするための“導線”と、実際にその方々が来院を決断するための“受皿”を両輪として強化するアプローチです。
どちらか片方だけに力を入れても集客の成果は頭打ちになります。たとえば、SNS広告やSEOで多くのアクセスを集めたとしても、その先のホームページが見にくかったり、訴求が弱ければ来院にはつながりません。逆に、ホームページを完璧に作り込んでも、見てもらえる導線がなければ意味がありません。
■見込み患者様の心理段階に応じた「集客ファネル」の理解
患者様が整骨院を知り、比較・検討し、実際に来院するまでには、段階的な心の動きと行動があります。これを理解し、各フェーズに最適なアプローチをすることが、WEB集客成功のカギです。
1. 課題未認識層
まだ身体の不調を自覚しておらず、「整骨院に行こう」とも考えていない層です。
人口全体の中で最も多く、アプローチすべき潜在層です。SNSやブログ、情報提供型の投稿で“気づき”を与えることがポイントです。
2. 課題認識層
最近になって肩こりや腰痛などの不調を感じはじめ、「何か対処した方が良いかも」と思い始めた層です。
ストレッチ方法や日常の改善策など、役立つ情報とともに「整骨院も一つの選択肢である」ことを自然に刷り込んでいきます。
3. 解決策検討層
整骨院や整体、整形外科など、解決策を比較検討し始めている層です。
ここで初めて検索行動に移ることが多く、「地域名+症状名」などのキーワードで調べます。
4. 自院検討層
検索の結果として複数の整骨院を比較し、「この院に行くかもしれない」と最終候補に挙げている層です。
ここではホームページの印象や口コミ、料金、アクセスのしやすさなどが決め手になります。
5. 来院
実際に予約・来院につながった状態です。集客としてはこのフェーズで初めて“成果”とみなされます。
この流れに沿って考えると、WEB集客の効果は以下のようなシンプルな方程式で表すことができます。
オンライン新規数 = 各媒体へのアクセス数 × 来院率
たとえば、ホームページ・ポータルサイト・Googleマップ・SNSなどに1,000人がアクセスし、そのうち10人が来院すれば、来院率は1%です。
この「アクセス数を増やす」=導線戦略、「来院率を高める」=受皿戦略、という位置づけになります。
■アクセス数を増やす「導線戦略」
患者様が自院を“見つけてくれる”ための仕組みです。
情報を発信し続け、潜在患者様と何らかの接点を持つ施策が中心となります。
● SEO対策(自然検索)
キーワード設計・コンテンツSEO(悩みに寄り添ったブログ記事)・内部構造の最適化・外部リンク獲得など
● WEB広告
リスティング広告(Google広告)やディスプレイ広告(画像・動画)を活用して検索行動を起こした人にアプローチ
● ポータルサイト対策
エキテン、ホットペッパービューティーなどへの掲載。写真や説明文の質によってアクセスが大きく左右されます。
● マップ情報(MEO)
Googleマップ、Yahoo!プレイスなどへの登録・最適化。地図検索からの流入を狙います。
● SNS活用
LINE公式アカウント・Instagram・Facebook・TikTokなどで親近感を醸成し、店舗の雰囲気を伝えます。
● オフラインとの連携
チラシやポスティングも、WEBと組み合わせて使用することで効果が倍増します。
■来院率を高める「受皿戦略」
せっかくアクセスがあっても、受皿であるホームページやマップ情報が弱ければ、来院にはつながりません。
「選ばれる理由」をきちんと伝えることが重要です。
● ホームページ
トップページ・症状別ページ・料金案内・スタッフ紹介・ブログ・Q&Aなど、情報を網羅しながら、スマホでも見やすく、安心感を与える内容に。
● 専門サイトの構築
交通事故、産後骨盤矯正、自費専門など、テーマ特化型サイトを別で持つことで検索にも強くなり、訴求力がアップします。
● Googleマップ情報
口コミや院紹介文、投稿内容を充実させて信頼度を高め、検索順位にも影響を与えます。
■実践的なオンライン戦略──今すぐ実行できる施策とは?
ここからは、整骨院のWEB集客において即効性のある施策を4つの主要分野に分けてご紹介します。
1. ホームページ戦略:来院動機を高める情報発信
ホームページは、患者様が「この整骨院に行ってみようか」と思う決定要素のひとつです。
だからこそ、以下の点を丁寧に作り込みましょう。
● 症状ページの充実化:検索されやすい症状名ごとに専門ページを設け、患者様の悩みに寄り添った表現と根拠のある解説で安心感を与えましょう。
● 料金情報の明確化:料金は来院をためらう原因になり得ます。保険診療・自費メニュー・回数券などを明確にし、「コスパの良さ」を伝える構成が効果的です。
● 治療コンセプトの打ち出し:「なぜ当院なのか」を明確にし、貴院独自の強みを訴求。患者様の「自分に合っているか」という視点で読み直してみましょう。
● 他業種との差別化:整体院やリラクゼーションサロンと比較されたときの優位性(保険適用、国家資格、改善実績など)を明確に伝えましょう。
● 第三者の声で信頼構築:口コミ、体験談、推薦者の声など「信頼できそう」と感じてもらえる要素を充実させましょう。
2. リスティング広告戦略:狙ったターゲットに効率よく届ける
リスティング広告は「いますぐ通いたい」というニーズを持つ層に、ピンポイントで届けられる有効な手段です。
● 誰に届けるか(ターゲティング):検索キーワード・地域・性別・年代などで細かく絞ることで、無駄な広告費を抑えながら成果を狙えます。
● どんな広告文か(訴求):タイトルと説明文で「症状」「施術内容」「初回特典」などを端的に伝えると、クリック率が向上します。
● どこに誘導するか(LP構成):特定の症状ページや初回キャンペーンLPなど、検索意図と合致したページに誘導することが成約率に直結します。
SNS広告も活用次第で潜在層へ効果的にリーチできますが、目的やターゲットの明確化が必須です。
3. MEO対策:地域検索で“選ばれる整骨院”になる
「地域名+整骨院」で検索したとき、Googleマップ上で上位に表示される施策がMEOです。
いまや地域集客の要といえる分野です。
● 情報の完全登録:診療科目、診療時間、保険適用可否などの基本情報に加え、特徴・院内写真・スタッフ紹介なども余さず登録しましょう。
● 写真の数と質:顔の見える安心感を演出するためにも、人物写真や施術風景、院内設備を豊富にアップしましょう。
● 投稿の継続:週1回を目安に、「症状名+地域名」などのキーワードを含んだ投稿を続けると、検索との関連性が高まりやすくなります。
● 口コミ施策:口コミ件数と評価点は順位にも影響。お願いしやすいタイミングや導線を設け、返信も丁寧に行いましょう。
4. SEO対策:安定的な検索流入を育てる仕組みづくり
SEOは一朝一夕では成果が出ませんが、だからこそ競合と差がつく施策です。
● コンテンツSEO:地域名×症状名で検索されるキーワードに対応したページを継続的に増やしましょう。記事は1,000文字以上、独自性と専門性を意識することが重要で
す。
● 内部対策:サイト構造の見直し、ページ速度改善、モバイル対応、タグ設定など「Googleに評価されやすい設計」も忘れずに。
● EEATを意識した情報発信:
○ 経験(Experience):実績紹介、キャリア
○ 専門性(Expertise):国家資格、学会参加
○ 権威性(Authoritativeness):メディア掲載、講演歴
○ 信頼性(Trustworthiness):顔写真、代表挨拶、連絡先明記
このようにSEOは“地味だが確実な投資”です。競合サイトの傾向を分析しつつ、貴院に最適なキーワードで勝負しましょう。
■船井総研からのご提案──整骨院のWEB集客に、本当に必要なこととは?
整骨院におけるWEB集客は、単なる広告やホームページの運用にとどまりません。
真に効果を上げるためには、「導線戦略」と「受皿戦略」を両輪で回しながら、患者様のニーズに寄り添った一貫性のある仕組みを構築することが必要不可欠です。
ホームページ・リスティング広告・MEO対策・SEO対策といった施策は、いずれも有効ではありますが、それぞれを“バラバラに運用する”のでは成果は頭打ちになります。
逆に、これらを戦略的に組み合わせて連動させることで、圧倒的な集客力と来院率の向上を実現できます。
とはいえ、これらの施策を日々の診療業務と並行して自院で完璧に実行し続けることは、現実的には非常に困難です。
WEB集客の世界は変化が激しく、Googleのアルゴリズムや広告ルールも頻繁に更新されるため、専門的な知識と継続的な情報アップデートが必要とされます。
そこで私たち船井総研は、整骨院業界に特化したコンサルティングファームとして、これまで全国数百院以上の集客課題に向き合い、実践的なノウハウと具体的な成功事例を多数蓄積してまいりました。
今回ご紹介したのは、そんなノウハウの一部に過ぎません。貴院の立地、ターゲット層、競合状況、施術メニューといった個別要素を踏まえ、最適な戦略を立案・実行していくには、客観的な視点と専門的な支援が必要です。
もし今、
● ホームページからの問い合わせが思うように伸びない
● 広告を出しても集客に繋がらない
● 競合が多くて自院の強みが伝わりづらい
このようなお悩みをお持ちであれば、ぜひ一度、私たちにご相談ください。
まずは現状を丁寧にヒアリングさせていただいた上で、課題を可視化し、明確な打ち手と実行支援をご提供いたします。
地域で「選ばれる整骨院」として、持続的な成長を実現するための最初の一歩を、私たちと一緒に踏み出してみませんか?
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