目次―本講座でお伝えしたいこと
本講座では三点お伝えさせていただけたらと考えております。まず一点目がゲスト講座の振り返り、二点目に飲食店がWEB集客に取り組むべき理由、三点目が今すぐにチェックできるWEB集客のポイント解説という三点でお伝えさせていただければと思います。
ゲスト講座の振り返り
それでは早速ゲスト講座の振り返りから入らせていただきます。先程、第二講座でフィットコーポレーションの勝俣社長にご講演いただきましたが、こちらのスライドは焼肉よしののWEB集客の強化のロードマップ図になります。フェーズ1からフェーズ3の三段階において、まず現状把握をしっかりされてから改善の施策を検討され、それを実行、そして基盤ができてから様々な媒体の活用を現在進められております。
その中でも焼肉よしの様の場合はフェーズ1で書いている通りで、自社ホームページ、Googleマイビジネス、そしてSNSのInstagram、こちらの三つの媒体を非常に強化されております。そしてフェーズ3の「現在」というマークのついているところですが、SNSに関してはFacebook、Twitter、TikTok、インフルエンサーの活用、アンバサダー制度、そしてLINE公式アカウントに関してはお客様の固定客化を進められております。
そして、動画活用としてInstagramのリール機能やYouTubeの活用も現在進められております。このようにフェーズ1、フェーズ2を経て、集客の基盤を整備された後、データ媒体を活用されて認知の拡散を現在行われている段階です。
その中でもフェーズ1でご紹介しましたが、現状把握として、こちらGoogleのアナリティクスというツールになりますが、このような数値分析を基に動向を把握されたのが成功の要因の一つと考えております。後ほど詳しく解説させていただきますが、アクセス数や集客経路など様々な数値分析を基に施策を検討されております。
ゲスト講座の振り返り―SEO対策
そしてSEO対策、広告活用など沢山の方に自社ホームページにたどり着いていただくための対策も実施されておりました。
ゲスト講座の振り返り―SNS活用
そしてSNS活用につきましてはInstagramを中心に進められておりまして、店舗の利用客様にアカウントをフォローしていただくポップを活用されていたり、投稿機能も非常に上手に活用されておりました。
ゲスト講座の振り返り―Googleマイビジネス活用
そしてもう一つ、自社ホームページと並行して強化されていたGoogleマイビジネスになりますが、こちらは先程の講座でもあった通りGoogleマップでの自店舗のページという立て付けになります。スライドの左側に書いてあるように、様々な基本情報の投稿、設定はもちろんですが、右側の投稿機能の活用など非常に運用を上手にされていて数値が伸びている状況です。
ゲスト講座の振り返り
こちらがGoogleマイビジネスの数値となっておりますが、様々な数値が100%以上、一番伸びているもので234%となっておりまして、元々こちらの比較の時期が2020年の3月と2021年の3月なので、コロナ前と比較してもかなり伸びている状況になっております。特に見ていただきたいのが上部の直接検索数と間接検索数でして、直接検索数というのはGoogleマップ上もしくはGoogle上で「焼肉よしの」と業態名のワードで検索した時に出てくるものになります。こちらが5,967から13,995というように234%伸びておりまして、商圏内での自店舗のブランドの認知が非常に大きくなっているのが特徴です。
そして間接検索数に関しましても6万台から8万、9万近くまで伸びておりまして、自店舗のページが上位表示されているかたちとなっております。間接検索数は、「御殿場 焼肉」などのエリア×業態のワードでの検索時の表示回数になっております。
様々な背景を踏まえまして、改めてですがこのように昨年秋ごろから業績が非常に好調となっております。
また、勝俣社長のお話にございました通りWEB集客を行う上で様々なメリットがあったと解説もいただきました。三つございまして一つ目がお客様の来店経路がわかる、二つ目がどのようなお客様が来店されているかわかる、三つ目にお客様が求めていることが何かわかるという三つのメリットがあったとご講演いただいております。このようにお客様がどこから来ているのか、そしてどのようなものを求めているのかがわかるので自店舗を深く理解ができ、成果が出やすい販促が自社で可能な良いサイクルに入っていくというお話をいただきました。
飲食店がWEB集客に取り組むべき理由
ここからは、今までのゲスト講座を踏まえまして改めて飲食店がこれからWEB集客に取り組まなければならない理由を少し整理できたらと思います。
大きく三つ理由としてはございまして、まず一つ目が集客媒体の多面化、そして二つ目がお客様のデジタル化、そして三つ目がお客様の「固定客化対策」が必須となっていること、こちらの三つが挙げられると考えております。一つずつ詳しく見ていきたいと思います。
集客媒体の多面化―Googleトレンド「食べログ」の推移
まず、集客媒体の多面化になりますが、スライドに出させていただいている図はGoogleトレンドという、Google上でどれだけ検索されているかを表した図になっております。こちらでグルメサイトの食べログ様は「食べログ」というキーワードの推移を表しているのがこちらのグラフとなっております。
グラフを見ていただくとわかる通り、2019年の4月の指標としては57、そして2021年4月の指標は27と約53%減となっておりまして、集客力というのはコロナ前の半分以下というように、検索利用ベースは考えられております。コロナ前ではグルメサイト、食べログ様、ホットペッパー様、ぐるなび様などのグルメサイトで集客する飲食店様が多くいらっしゃったと思いますが、コロナ以前の集客策では以前のような集客が難しくなってきております。
集客媒体の多面化
それではどのような媒体を使うのがいいのかというお話になりますが、スライドに書かせていただいている通りで、当然グルメサイトから流入されるお客様もいらっしゃいますし、焼肉よしの様が集客の中心に置かれているブランドサイト、そしてInstagram、そしてその他SNS、Twitter、Facebook、そして動画のYouTube、そしてGoogleマップ上で検索されるGoogleマイビジネス、後はメディアに向けた販促であるプレスリリース、そしてインフルエンサー様の活用など、様々な媒体をしっかり使っていくことが大切となってきております。
お客様のデジタル化
その背景とも言える理由は、二つ目の理由のお客様のデジタル化になりますが、スライドに出させていただいている図がコロナ前とコロナ禍での消費者の行動の変化を表した図になっております。コロナ前ではイートインでの食事がほぼ全ての割合を占めていた状態だったと思いますが、コロナ禍である今の状況では皆様ご存知の通りイートインの需要が激減しておりまして、テイクアウト、デリバリー、そして通販、この辺りの市場が拡大している状態となっております。外食の感染予防の観点からも、外食機会がかなり減少しておりまして、たまの外食のタイミングでは失敗しないお店選びや、もしくは過去に一度行ったことのある安心感のあるお店が選ばれやすい傾向になっております。
実際にそのような判断をされる際にお客様はより信頼できる口コミなどの情報を基に飲食店を探す時代に入ってきたと考えられております。なので、簡単に結論付けてしまいますと来店前にWEB上で情報を調べ来店するようになったと考えております。
お客様の固定客化対策が必須に
こちらの図は、来店前から来店後までのお客様の行動を表したものになっておりまして、一番上に「売上=客数×客単価」と書かせていただいておりますが、認知の部分、左側の部分が来店前で、どのような媒体でお店のことを認知していただくかを示したものになっておりまして、その次の真ん中の部分が比較検討の部分になっておりまして、お店のことを知った後どのようなお店か調べる、もしくは競合店舗、悩まれている店舗と比較するフェーズで使う媒体、そして意思決定の後来店され、その後継続でリピートされるかどうかを一番右に記載させていただいております。結論を申し上げると様々な媒体がありますが、左からそれぞれの媒体を活用すれば活用するだけお客様に認知していただける状況になっておりますが、現段階では新規集客が難しい状況が続いておりますので、売上の公式の客数×客単価の客数部分をさらに分解すると認知率×来店率×来店頻度となっておりまして、来店頻度をいかに高めるかが大切になってきております。
後ほど詳しく活用イメージなどを共有いたしますが、LINE公式アカウントや自社アプリなどを活用していただいて一度来ていただいたお客様に何回もリピートしていただくことが大切になってきたと言えます。
今すぐにチェックできるWEB集客ポイント解説
ここまで飲食店様がなぜWEB集客に取り組まなければならないのかを解説させていただきました。ここからは今すぐチェックできるWEB集客のポイント解説として、今日から実際に自店舗のWEB集客力をチェックしていただいてどのように強化、運用していくのかを詳しく解説させていただきます。
WEB集客のポイント―①導線別の集客設計
WEB集客のポイントとしましては大きく二つございます。一つ目がスライドに書かせていただいている通りで「導線別の集客設計」が大切になります。先程の取り組まなければならない理由でも少し触れさせていただきましたが、各媒体で来店前から来店後まで全ての媒体を活用すれば活用するほどお客様に知って頂ける機会は増えていきますが、増えていく中でグルメサイトから来られる方もいらっしゃればGoogleマイビジネスからお店のことを知っていただく方もいらっしゃいますし、広告経由、グルメブロガーさんの投稿経由など様々なかたちで知っていただけますので、まずはあらゆる媒体もしくは集客の柱となっている媒体からどのような経路でお客様が来店されているのかを把握して、それぞれの導線別の集客経路を整備していただくのが大切になってきます。
WEB集客のポイント―②WEB上の一等立地の確保
二つ目がWEB上の一等立地の確保というところになりますが、まずWEB上の一等立地の確保とは何かというと、定義としては「検索画面のTOPなど、多くの方の目に留まる場所」としております。当然、今お伝えした通りで多くの方の目に留まれば留まるほどたくさんの認知を獲得できるようになっております。
具体的にはスライドの図で示させていただいている場所となっておりまして・・・