道の駅とは
- 道の駅とは、1993年に正式運用がスタートした国土交通省が所管する施設の名称です。もともとは、高速道路のSA/PAのように国道上においても、利用者が情報を得たり、休憩するための施設としてスタートしましたが、現在では「地域連携」の機能が重視され、地域の特産品やサービス展開する地方創生の拠点となっています。

出所:国土交通省 関東地方整備局(2015)「「道の駅」を取り巻く状況について」、他
- 道の駅の設置数は現在1230駅(2025年の登録時点の最新数値)となっています。年度別の設置数は徐々に減少し、現在は年間10程度の道の駅が新規に設置され、一方で1990年代の設置された道の駅がハード・ソフトの両側面からリニューアルの必要性に迫られています。

- 新規設置、リニューアルともに目指すは第3ステージに突入しました。
- 第3ステージでは新たな機能が求められるため、敷地、建物面積といったハード、運営組織といったソフトともに拡充が求められています。

各「道の駅」における自由な発想と地元の熱意の下で、観光や防災など更なる地方創生に向けた取り組みを、官民の力を合わせて加速する。更に、「道の駅」同士や民間企業、道路関係団体等との繋がりを面的に広げることによって、元気に稼ぐ地域経営の拠点として力を高めるとともに、新たな魅力を持つ地域づくりに貢献する。
出所:国土交通省 「道の駅」 第3ステージ」地方創生・観光を加速する拠点へ 新「道の駅」のあり方検討会 提言資料」より
よくあるご相談内容
- 主に自治体の道の駅整備に関わる部局(企画課、財政課、商工観光課、農林水産課等)の皆様より、道の駅の新設・再整備に関して以下のようなご相談を頂いております。
【既存道の駅の再整備のケース】
- 立地について既存・新規の双方を検討している。経営面からみて、どの立地が最もマッチしているのか分からないため、全国動向や地域ニーズを調査してほしい
- 地方創生の進展にむけた第3ステージとして整備するにはどの機能を拡充すべきなのかを調査の上、アドバイスしてほしい
- 既存の商品・サービスに加えて新たな商品を展開していきたいが新商品・サービスのターゲットが分からないため、開発手法や方向性をアドバイスしてほしい
【新規道の駅整備のケース】
- 地域の合意形成を採る必要があるかがステークホルダーが不明なため、建設準備委員会等を通じての構想、基本計画の策定方法についてアドバイスしてほしい
- 道の駅の新設に対応し新商品開発、農産物の出荷を考えているため、地域と連携した出荷者の集め方、新商品開発の推進方法について伴走支援してほしい
道の駅ご支援で押さえるポイント
- 道の駅向けのコンサルティングサービスは、地域での検討状況によって種類が異なります。
- 貴地域の検討の状況やイメージに合わせて、最適な調査を設計させていただきます。

ご支援イメージ①既存道の駅 再整備 検討支援
- 既存の道の駅を再整備する場合に必要となる調査・分析及び伴走支援サービスを提供します。
- 調査・分析、伴走支援は各地域の実情に合わせてオーダーメイドに設計させていただきます。
【プロジェクトイメージ】
●既存の道の駅設置から20年以上が経過し、再整備の必要がある。
●既存・新規の立地が複数存在しているが、今後の行財政の負担が軽く、かつ地方創生に寄与する立地を選択する必要がある。
●また再整備の際に、より効率的な運営を目指して指定管理者についても再度検討する必要があるため、アドバイスをお願いしたい。
●検討中の複数立地についての調査・分析を行い、最も安定経営を実現でき、かつ地域経済への影響度の少ない立地を提案。
●選択された立地に基づき、より効率的な指定管理者を選択できるように、サウンディングを実施。
●新たな道の駅の管理運営計画を策定し、ハード面の整備を進めつつもソフト面の事業者選定も進められるように伴走支援でサポートすることで、適正な指定管理者を選定し安定運営に寄与。
【支援イメージ】(3年)

ご支援イメージ②新商品・サービス開発支援
- 既存の道の駅を活性化するための起爆剤となる新商品・サービスを検討するための調査・分析サービスを提供します。
【プロジェクトイメージ】
●既存の道の駅設置から10年が経過し、徐々に地域の拠点としての集客・売上が落ちつつある。
●道の駅を代表する地域素材を活用した新商品・サービスを開発し、今後の経営活性化の起爆剤にしたい。
●そこで全国的なトレンドを加味した道の駅の商品開発・サービスに関する調査・分析、アドバイスをお願いしたい。
●現状の道の駅の売上及び主力商品の構成比の分析を行い、地域が持つ様々な資源(1次、2次、3次)から商品・サービスのためのワークショップを企画・実施。
●さらにWSには参加者が開発したいと考える商品カテゴリーの専門家を招聘し、個別にアドバイスを実施。
●結果として複数の商品が生まれ、いくつかについては道の駅を代表する商品に成長した。
【支援イメージ】(年)

ご支援イメージ③新規道の駅設置 検討支援
- 道の駅を新規設置する場合に必要となる調査・分析及び伴走支援サービスを提供します。
- 調査・分析、伴走支援は各地域の実情に合わせてオーダーメイドに設計させていただきます。
【プロジェクトイメージ】
●現在、上位計画において道の駅設置を記載しており、近日中に具体的な検討に入る。
●一方で行財政への影響を考えると、道の駅には自律的な運営を期待したいと首長・議会双方から強い要望がある。
●今後を考えると地方創生への寄与とともに安定した経営を模索するために、特に経営面を重視した実現可能性の高い構想、計画を策定してほしい。
●検討中の複数立地についての調査・分析を行い、最も安定経営を実現でき、かつ地域経済への影響度の少ない立地を提案。
●地域内の重要組織(行政、商工会議所・商工会、JA等)と住民で構成される建設準備委員会を組織化、委員会内で上記を検討することで立地を決定。
●最適立地に基づいた基本計画、管理運営計画を策定することによって安定経営の道の駅を実現。
【支援イメージ】(4年)

アウトプットイメージ
- 以下のようなアウトプットをさせていただきます(一部抜粋)
- マクロトレンド把握
- 現地調査・分析
- 需要予測
船井総研の特長
- 船井総研の道の駅支援では、以下のような点を大事にしております。
- 地方創生×流通業種
の専門性 - 地方創生の専門コンサルタントと、業種・業界の深い知見を有する専門コンサルタントチームが連携して、業界毎の独特な慣習を捉えたプロジェクト設計を実施いたします。そのためプロジェクト開始前から確度高い仮説構築が可能となり、ご相談地域に最適な道の駅の構想・実現に向けて精度の高い調査・伴走支援が可能となります。
- 一次情報の
獲得が可能 - 船井総研では創業以来、流通・小売を中心とした中小企業経営者を対象にコンサルティングを行っております。
そのため、中小企業を中心に1次情報を獲得するための現地調査・インタビュー等を実施することが可能です。
対象地域の情報や関連ステークホルダーのリアルな意見や見解を収集する前提の調査を設計致します。
- 実務経験に基づく
インサイトを
得るための
調査手法 - これまでの全国各地の道の駅の支援経験から、該当地域においての深いインサイト獲得するための支援手法を把握・実行できることを強みしています。
調査における各種工夫やヒアリング調査時の簡易提案書の準備 等、事前準備や調査実施の段階からインサイトを獲得するための調査手法を駆使して、支援を実施させていただきます。
- 調査・分析から
伴走支援までを
一気通貫でサポート - 船井総研では、市場調査のみならず建設準備委員会、第三セクター設立準備委員会等の設計・コーディネート、さらに基本構想・計画、管理運営計画の策定まで専門部署を有しております。
したがって調査・分析のみならず、道の駅の実現までを見据えたご支援が可能でございます。
ご支援実績(一例)
- 船井総研は全国地域を問わず、様々な道の駅のご支援実績がございます。
- 千葉県 旭市 ※新設
【新規設置】
- 地域活性化の拠点として道の駅を位置づける。
- 地域産品の加工・販売拠点としても期待。
【計画策定】
- 基本計画、3セク設立計画
【伴走支援】
- 基礎調査・分析
- 計画策定
- 各種委員会の伴走支援
- 徳島県 鳴門市 ※新設
【新規設置】
- 市が掲げる四国のゲートウェイとして拠点を位置づけ。
- 隣接するJAが保有する直売所とも連携。
【計画策定】
- 基本計画
【伴走支援】
- 基礎調査・分析
- 運営事業者群へのサウンディング
- 計画策定、指定管理者選定
- 茨城県 常総市 ※新設
【新規設置】
- 市が掲げる「アグリサイエンスバレー構想」の拠点として道の駅を位置づけ。
- 新設された圏央道のSA的な機能を併せ持つ。
【計画策定】
- 管理運営計画
【伴走支援】
- 基礎調査・分析
- 運営事業者群へのサウンディング
- 計画策定
- 埼玉県 小川町 ※再整備
【再整備】
- 20年以上前に整備された道の駅の老朽化、業績の悪化に伴い再整備を計画。
- 指定管理事業者の抜本的な選定も模索。
【計画策定】
- 管理運営計画
【伴走支援】
- 基礎調査・分析
- 運営事業者群へのサウンディング
- 計画策定
- 宮崎県 宮崎市 ※再整備
【総点検】
- 市内にある道の駅・直売所の今後の方向性策定を模索。
- 経営が悪化する拠点の調査・分析とポテンシャルの把握 を実施。
【計画策定】
- 経営診断+方向性策定
【伴走支援】
- 基礎調査・分析
- 各拠点の活性施策の提案
- 北海道 釧路市 ※活性化
【活性化】
- 運営悪化した道の駅の活性化を既存設備・組織で計画。
- 極力ソフトインフラを活用した活性化施策を模索。
【計画策定】
- リニューアル計画と活性化の打ち手提
【伴走支援】
- 基礎調査・分析
- リニューアル計画
- 各具門の活性化計画の伴走支援
ご支援実績(千葉県 旭市様)
- 千葉県 旭市様の事例をご紹介させていただきます。

会社名 | 道の駅 季楽里あさひ |
開業日 | 平成27年4月10日 |
運営管理 | 株式会社 季楽里あさひ (旭市3/2出資の第3セクター法人) |
事業内容 | ■保有機能 ■面積 ■駐車場台数 |
- 開始前の課題
─千葉県旭市は、全国でも有数の農林水産物の産出高を誇る地域であるが、当時は地域内での販売・加工・消費は限られていた。
─市では、地域産品の販売かつ地域交流の拠点として道の駅事業を位置づけ複数立地を抽出したものの、経営の安定性、関係諸機関・地域住民の合意を得ながら進める方法を模索していた。
─そこで基本計画段階から船井総合研究所に依頼し、経営側面を重視した計画策定・伴走支援を依頼した。
- 提供したソリューション
─基本的には各年度別に必要となる計画策定に向けた調査・分析、地域の関係諸機関との合意形成を経た計画策定を行い、道の駅の開駅までのご支援を行った。
─平成24年基本計画策定※建設準備委員会
─平成25年 実行計画策定※建設準備委員会
─平成26年 第三セクター設立計画策定
─平成27年 開駅に向けた現場支援
- 導入後の効果
─道の駅開駅によって毎年100万人を超える来場者があり、道の駅全体の売上は7億を超える優良道の駅となった。
─また自律経営を達成するため、行財政への負担も軽くなっている。
資料ダウンロード
- 本ページの内容は以下からダウンロードできます。
- 【資料目次】
①道の駅とは
②よくある相談内容
③道の駅ご支援で押さえるポイント
④ご支援イメージ
⑤アウトプット例
⑥報告書イメージ
⑦船井総研の特長
⑧ご支援実績(一例)
⑨ご相談の流れ