先日、船井総研と数10年にわたって、お付き合いいただいている経営者様から、「出口さん、船井総研さんって、M&Aの仲介もやっていたのですね。知っていれば、ご相談したのに、別のところに相談してしまいました。」と言われてしまいました。M&Aの仲介をやり始めてから、もう10年以上になるのですが、、、告知不足を猛省しております。
ところで、最近、改めて、譲渡企業側の成長戦略としてのM&Aを研究しています。 特に、私が個人的に強い関心をもって、調べているのが、譲渡企業の経営者が、自身はその事業を離れるパターンではなく、経営者が残る前提で、株式譲渡されるパターンです。
というのも、最近、立て続けに、オーナー経営者がまだお若いにも関わらず、株式譲渡され、且つ、経営者自身が、社長としてその会社に残って、次の成長を目指される、というケースがあったからです。 いずれのケースも、①経営は順調で、全然困っていない。そのまま、株式譲渡せずに、経営されていても全然やっていける状況、②経営者も50代、40代と、まだ高齢だから事業承継を考えるというお歳でもない、③直近の現金目的で、株式譲渡したい訳でもない、という状況でした。 そんな中で、このまま、オーナー経営者でやるよりも、株式譲渡して、他社にグループインして、自分は社長として残留して、次の成長を目指そう、というのは、どういう観点で判断されたのだろうか、ということです。
現在も調査継続中ですが、色々とヒアリングさせて頂く中で、印象的だったのが、ある経営者がおっしゃった次のような理由です。
① 事業は順調で、利益も出ているが、(安定しているが)以前ほど成長しておらず、業界が成熟化する中で、以前のような成長戦略が見えていない ② オーナーシップへのこだわって、成長が止まるよりも、他社にグループインして成長させたい ③ 自分だけなら今のままで良いが、社員の今後のことを考えると、10年後勝ち残るグループに入っておきたい ④ 自分自身も、経営者として残って、そのグループで、業界を代表する企業を目指したい
というものでした。
船井総研は、経営コンサルティングだけでなく、経営「者」コンサルティングを心がけていますが、M&Aは、まさに、経営者のあり方、生き方に関わります。 様々な経営者のあり方、生き方を勉強しながら、しっかりと経営者の気持ちに寄り添えるコンサルティング、M&A仲介をやっていきたいと思います。
様々なM&Aのパターンを知りたい、勉強したいという方は、是非、セミナーもご利用ください。 |