100億企業という大きな壁を突破し持続的な成長を遂げる企業には、共通して「経営者の並々ならぬ覚悟」と「組織の末端まで行き渡る理念の浸透」が存在します。本コラムでは見事100億企業化を達成した企業の実例から、次なる飛躍を目指す皆様へ向けたヒントを紐解きます。
1. トップラインを引き上げる「経営者の覚悟」
100億企業という目標を達成するためには、まず経営者自身がトップライン(売上)を上げることに執念を燃やす覚悟が出発点となります。
株式会社筑水キャニコムの社長は、「100億のトップラインは目指した方がいい」と語っています。100億円を達成した企業は全体の約0.12%に過ぎず、その規模に到達すること自体が採用活動や企業の社会的信用力において絶大な効果をもたらすからです。
また、挑戦を恐れない風土を作ることも経営者の覚悟の一つです。
株式会社関家具では、社員からの新規事業提案に対して原則「No」と言わず、たとえ失敗しても社員を叱らないというスタンスを貫いています。この経営者の度量が社員のやる気を引き出し、結果として社長が知らない間に次々と新しい事業が立ち上がるほどの、強力な「自走型経営」を生み出しています。
2. 成長の足かせを外す「理念の再構築」
組織が拡大する過程で、多くの企業が成長の停滞(足踏み)を経験します。
その最大の要因は、トップの直接的な声が届かなくなり、社員が働く理由を見失う「理念の浸透不足」にあります。株式会社アートリフォームは、成長の過程で「理念再構築」や「人事制度改革」を実行し、組織の求心力を取り戻すことで、さらなる成長の基盤を築き上げました。
3. 脳に刻むほどの「徹底的な理念浸透」
理念は額縁に飾るだけでは意味がありません。
株式会社ティアでは、「ティアイズム」と呼ばれる会社の理念を徹底的に注入しています。同社の社長によれば、人間はもともと怠惰な部分を持っていますが、遺族のために徹底的に尽くすという考え方を教育することで、社員の9割は自分事として自律的に動き始めるといいます。
また、未来工業株式会社では、「常に考える」というたった一つの企業理念のもと、「報連相の強制禁止」「ノルマなし」「命令しない・強制しない・教育しない(3無い主義)」といった型破りなマネジメントを実践しています。理念の浸透を通じて社員一人ひとりが常識を疑って殻を破ることを促し、社員の主体性とやる気を極限まで引き出すことで、創業以来の黒字と高収益を維持しています。
100億企業への道程
100億企業化を実現する経営者は、単に事業戦略や財務戦略に長けているだけではありません。自らが先頭に立ちつつ、社員の心に火をつける「理念の伝道師」として機能し、社員がのびのびと活躍できる環境づくりに徹底して取り組んでいます。
100億企業という高みを目指す上では、経営者による直接管理・直接の理念伝達は、難易度が上がります。改めて、ご自身の「覚悟=PMVV」を見つめ直し、深く浸透させることを決め、会社の存在意義である「理念」が社員の心に深く根付いているか、サーベイを使い、半年に一回定期的に数値を図り、浸透度合いを見ることは、100億企業化に向けて重要となります。
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