お話
院長 髙森 博一(たかもり・ひろかず)氏
「人間一人の力は、知れていると思う。だから力や知恵を貸してほしい。
人が集まって力を発揮できるカタチが組織だと思うんです。」
スタッフ8人で取り組む働きがい溢れる医院づくり
開院は2010年、リラックスできる優しい雰囲気の院内や完全個室の治療室、当初21時までの診療時間もあって、患者は順調に増えていった反面、毎日忙しく人間関係の摩擦が絶えませんでした。互いのコミュニケーションエラーにばかり意識が向いてしまっており、全員のエネルギーを患者や自己成長に集中させたいと感じていました。良い医院は、私一人では運営できませんから、スタッフには力を貸してほしい。私の考える理想像だけでなく、みんなの理想像を掛け合わせたら、もっと良い未来が描けるかもしれません。なのに、働きづらい会社では社員が定着せず、組織として力を発揮できません。
スタッフ中心の組織づくり
開院当初から組織づくりを模索する中、船井総研の評価制度構築セミナーに参加すると、「働きがい溢れる日本一の歯科医院創り」をコンサルティングテーマに掲げる戸澤さんと出会いました。数々の提案に、自分の枠を取り払うため、とにかく取り組んでみました。例えば閉院時間の前倒しです。21時までの診療時間は多くの患者さんに喜ばれている一方、スタッフがせわしなく、とてもギスギスしているように見受けられました。戸澤さんから19時に短縮する提案をいただいた時は本当に考えに苦しみましたが、スタッフの働きやすさを優先し、決断しました。スタッフに精神的にも身体的にも余裕が生まれたように思います。その後の採用では、初の新卒2名を含めた3名の歯科衛生士を採用することができました。
経営方針を示す
また、1泊2日の3ヵ年事業計画合宿にも参加しました。住宅不動産業界向けでしたが、じっくりと考えることができ、とても有意義でした。一つに、医院理念を刷新しました。今までも理念はありましたが、短くスローガンにまとめることで腹に落ちやすくなりました。また、今までなかった「入社式」を行いました。ホテルオークラを借り、全員スーツで行います。新入社員の3名は抱負を、先輩社員から10分程度のメッセージを贈ります。お互いに気持ちが引き締まり、帰属意識が高まったようでした。入社式後、これも初の経営方針発表会を行いました。開院から5年、医院の方向性や大切にしたいメッセージを、8名のスタッフに初めて伝えることができました。
スタッフの満足はどこに?
みんなでワイワイしているのが好きで、スタッフとの食事は定期的に実施していますが、単なる仲良しクラブではなく、良い意味で遠慮なく仕事ができるチームにしたいです。スタッフの「満足」がどこにあるのか?と考えると、それぞれが頭を働かせ自発的に動き、力を発揮するシーンが想像できます。働きがいを感じるスタッフが定着することなしに、生産性の向上、患者満足、医院の拡大はないでしょう。従業員満足度トップの医院になりたいです。
スタッフの声
チーフ 田中涼子(たなか・りょうこ)さん
人と人の距離が近いため、スタッフは明るく仲が良い反面、悩みを自己完結してしまうこともあります。不安を解消できるよう話を聞いたり、院長との間でコミュニケーションの橋渡しをしています。私には子どもがいますが、周りのフォローや気遣いがあり、働きやすいと同時に、仕事上でやりたいことをチャレンジさせてもらえる環境もあります。みんなで成長できたら嬉しいです。
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