コロナ後は「新規事業×地域コングロマリット戦略」で100億企業化を目指すべき 2023年02月16日 「100億企業化」を専門とし、「日本の未来を担う企業の成長を加速させる」ことをミッションに据えている部門、アカウントパートナー室のマネージング・ディレクターの鈴木圭介です。今回は、新しいビジネスの潮流である「新規事業×地域コングロマリット戦略」で100億企業化を目指す有用性についてお話をさせて頂きます。 2月8・9日に地域コングロマリット化セミナー(ビジネスサミット2023)を当社東京丸の内事務所・リアル形式にて開催致しました。キャンセル待ち100名を超え、当日は250名強の方が参加され、私は僭越ながら今回、最終日のまとめ講座を務めさせて頂いたのですが、久しぶりに大人数の皆様の前でお話をさせて頂き、オンラインには無い刺激があり、やはりいいなぁと感じました。この度は、大変お忙しい中、ご参加下さり、誠にありがとうございました。追加開催は2023年5月10日(水)の予定でございますので、詳細が確定次第、当社よりご案内をさせて頂きますので、奮ってご参加ください。 「100億企業化する」ことの重要性については、「人財」「生産性」「競争優位性」「経営効率」といった観点で繰り返しお話をさせて頂きました。多くの業界が成熟し、人口が減少している中では、既存事業を伸ばすだけで100億企業化することは限られた業種・業界にしかできません。そのため、これから伸びる「新規事業」を組み込むことは必須となります。しかしながら、新規事業に多くチャレンジをしているにも関わらず、新規事業が大きくならないケースや本業への悪影響が出るケースも少なくありません。その差はどこから生まれてくるのでしょうか?新規事業の潮流はこの数年で以下のように変化しました。(上記、コングロマリットセミナー第一講座より引用) アベノミクス to コロナ(~2020)・本業の低収益、成長鈍化を 解決するための新規事業(単発の投資採算)・後継者へのバトンタッチを意識した第二本業づくり・ヒト不足対応モデルに脚光(DXの1パターン)With コロナ(~2022)・リスクヘッジ型事業開発(ポートフォリオ型?)・事業再構築補助金による構造改革後押し・地方⇒都市のトレンドが逆流。ヒト・モノ・カネが都市⇒選ばれた地方へAfterコロナ(2023~)・八岐大蛇のような事業展開・存在感のある事業が、統一感あるテーマで括られている (コングロマリット)・生産性を上げるための事業展開(経営リソースの有効活用) 上記のように今、中堅企業規模クラスで新規事業の立ち上げに成功し、全体への収益にもインパクト与えている企業は「地域に特化し、存在感のある事業が、統一感あるテーマで括られているコングロマリット戦略」を取っています。逆に失敗しているケースでは『小粒な新規事業』『経営資源が分散』『共通価値が希薄』といった共通点が見られます。時流にのったビジネスモデルであっても、競合も次々に参入し、気付いたらシェアが取れずに、小粒のまま残るという状況に陥ります。 人口13万人の宮城県大崎市にある売上130億円のタカカツグループ様は、8つ会社を持たれている事業ドメイン特化型の地域コングロマリット企業様です。ミッション「地域の森・人・産業を守り、ふるさとを元気にする」を掲げ、統一感・共通価値観のある事業展開の根幹を定義し、農業等で提唱されている6次産業化を参考に「木材・建築業の6次産業化」を実現され、単独事業では困難な「原材料費圧縮」「商流コスト圧縮」「品質向上」「全工程のスピードの向上」「品質・採用・信頼ブランディング」「人財確保」「地域貢献」「リスクヘッジ」を実現されています。 地域コングロマリット戦略の魅力は「事業付加による売上最大化」以上に「事業付加による営業利益最大化」「業務効率化による生産性の向上」「ブランディングによる採用力向上」といった各資源調達力を上げ、既存事業単体では解決できない課題を解決でき、地域に密着し、より持続性があり成長をし続ける「サステナグロースカンパニー」になれることです。 地域コングロマリット企業の15%は100億円に達しており、全企業の1%という比率と比較しても100億を突破するには、有益な戦略だと言えますし、今後、各地域で人口が減少する中では、地域自体を元気にする「新規事業×地域コングロマリット企業化戦略」をとりいれていきましょう。「時流適応の新規事業」「コングロマリット化」「適正規模化=100億化」と今後、勝てる戦略は明確ですので、できるだけ早く取り組んでいきましょう。 2023年3月3日に初回が開催される100億企業化セミナーシリーズの新規事業×コングロマリット篇のゲスト講師としてご登壇頂く「和歌山の岩本石油 株式会社様」は、まさにその成功事例の1つです。和歌山という地域商圏でありながら、売上は100億企業を達成。中核事業の石油事業は成熟化しているが、新規事業を多数創出することで、営業利益は30倍となり、地域の生活を支え、地域コングロマリット戦略の成功企業様でございます。今回、4代目の岩本社長に「和歌山の地域密着100億企業。成熟業種でも新規事業を創出し続けられる理由」と題しまして、どのように新規事業を生み続けられる理由や地域密着の多角化企業としてのこれからビジョンをお話いただきます。>>詳細・お申込みはこちら 新規事業の選択と共に大事になるのは、どの戦略を選択するかと共に、長期戦略を描き、人員戦略と財務戦略を連動させた計画に落とし込むことです。また、会社を分ける場合には、企業グループとしての対外的メッセージや対内的にもどういったビジョンを描ているかを整理する必要があります。この企業の根幹であるPMVVから逆算し、既存事業・新規事業を描き、人員戦略・財務戦略を一つに整理し、積み上げ式の中期事業計画書ではなく、10年後から逆算をしたロードマップを描くことで、新規事業の成功確率を上げることが可能となります。昨年、200名以上の経営者が参加され、100億企業を目指されている企業様の長期戦略構築=10年ロードマップに特化したセミナーを今年も開催させて頂きます。本セミナーでは、100億企業になるために必要な全体戦略・事業戦略(既存・新規事業戦略)人事戦略・財務戦略を一気通貫で学ぶことが可能です。>>詳細・お申込みはこちら 今後に向けて事業付加を計画的に行いたい方、多角化しより経営を安定させたい方、日本企業の上位1%である100億企業を目指されたい方、さらにその先へ今よりも成長を加速させたい経営者の方は、ぜひ気軽にお声がけください。将来像から逆算をした10年ロードマップ(中長期経営戦略)を描くプロフェッショナルメンバーが、想定よりも、より短期間で目標を達成するサポートを致します。詳しくは専門サイトをご覧ください。>>専門サイトはこちら こちらのコラムは平日毎日、以下のメールマガジンにて配信しております。ぜひご登録ください。