【自社に合ったベストなDXって何ですか?】
船井総研にお問い合わせ頂くDX化に関するご相談の中で、昨年後半から目立つご質問があります。
それは、「自社に合ったベストなDX化をしたいのですが」です。このご質問の意図は以下になります。
・自社はアナログ依存体質なのでDX化は必要と感じている
・それを解決できるであろうDXツールもそれなりに調べている
・実際、DXメーカーやDXサプライヤーに何社かに相談してきた
・しかし、結局、メーカーやサプライヤーは各社の商品の売り込みしかしない
・自社に合ったベストなものは何だろう?
DX云々が叫ばれ始めていた頃は初歩的なご質問が多かったのですが、
最近では各企業皆さまがかなり勉強されてきていています。
ただ、情報が錯綜してしまっており、逆に、本当にベストなものが分からない…、
あるいは、少し導入したが上手く行かなかった…、そんな状態の企業が増えているようです。
例えば、以下のようなご相談がありました。
「当社は数千種類の品目を扱う特殊製品のレンタル業で、
受注管理・売上管理・在庫管理・倉庫管理・支払請求管理から会計管理まで
トータルなシステム化を目指したいが、客観的な第三者視点で提案頂けるか?」
あるいは、このようなご相談もありました。
「当社は20年以上前に導入した古い基幹システムを使っているが、3年以内にリニューアルを考えている。
多くのシステムメーカーには提案頂いているが、それぞれバラバラな提案内容なので比較も難しく、
当社に何が最適か判断付かない」
また、こんな相談もありました。
「当社は従業員が300名超で、組織的にも部門が5部門ある。
良い意味で各部門が独立的に営業しているが、逆に全社での共通管理が難しくなっている。
部門最適ではなく、全社最適な視点でシステム化を図りたい」
DX化に関して上記の企業はそれなりの調査はされていますが、
検討されていることが部分的なDX化ではなく全社レベルのDX化なので、
それを相談するベストなところが見つからないようです。
このようなご相談こそが船井総研の出番になりますが、その時のポイントは5つです。
①現状の業務とシステムの棚卸(どんな業務を何のシステムで行っているか?あるいは、手作業か?)
②それらを部門別(営業・業務・総務人事・経理・管理・・・)に整理
③その中の現状の課題・改善したいことを思い付く限り数多くピックアップ
④経営者が考えている課題・改善したいことを整理
⑤上記①~④を照合
上記①~③は現場の集約であり、④は経営者、そして、⑤がそれらの統合です。
つまり、現状の課題と改善したいことの社内共有をまず行うべきことです。
現場の中でも共有化されていない、さらには、経営者とも共有されていない、
それらもせずにDXメーカーやDXサプライヤーへ相談してはいけません。
経営者、及び、現場社員全員が全く同じ課題認識を持ち合わせていることはほぼ皆無だからです。
DXツールを何にするのかの前に、現状の課題と改善したいことの全社共有、これが必須なのです。
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