年商1億円の会社と年商10億円の会社の違い
年商1億円の会社と年商10億円の会社の違いは、
ズバリ、再現性のあるビジネスモデルを確立しているかどうかです。
再現性があるからこそ、人材の採用・育成や多店舗展開で業績を拡大することができます。
そして、事業が軌道に乗れば、毎年2ケタ成長どころか、
5年で売上10倍も決して夢ではありません。
年商20億円・30億円の壁
しかし、年商が20~30億円を超えた頃から成長が鈍化して頭打ち、
そして次第に業績が低迷するという企業は数多くあります。
そんな「壁」を乗り越えて結果を出し、年商100億円を達成した企業は何が違うのでしょうか。
それは、短期的に事業を拡大する「事業戦略」だけではなく、
中長期的に企業価値を高める「経営戦略」があることです。
具体的には、企業としての信用力を高めて金融機関からの融資枠を広げたり、
外部からの投資を受け容れたりして、ファイナンス力を強化。
そうして得た資金によって、「事業投資」の規模を大きくしていきます。
つまり、「費用対効果」による業績アップから、
「投資対効果」による業績アップへと、戦略をシフトするのです。
年商100億円に向けての3ステップ
私は、年商100億円企業になるためには、大きく3つのステップがあると考えています。
第1ステップは、既存事業の高収益化を実現して、キャッシュフローを1.5~2倍、良くすることです。
投資対効果が高い事業をもつことで、金融機関からの信用力を高めて融資枠を拡大するのです。
第2ステップは、高収益化した既存事業を担保に金融機関から融資を受け、成長事業に投資することです。
たとえば、成長分野のビジネスモデルを開発したり、フランチャイズに加盟したりして、
「第二の柱」となる事業をつくります。
さらに、第三、第四の柱をつくるべく「多角化の事業投資」ができれば、業績アップはさらに加速します。
「既存事業投資戦略」と「成長事業投資戦略」の両輪が確立したら、
いよいよ第3ステップとして、「年商100億円企業へのロードマップ」を描きます。
具体的には、人財や店舗・拠点、システムなどへの投資計画、組織計画、
「B/S」「P/L」「C/F」の各計画などといった「未来地図(中期経営計画)」です。
それを社内外に示し、社員の協力、取引先業者の協力、金融機関の協力、
そして投資家の協力を得ることによって、計画的に年商100億円を実現することができるのです。
年商100億円の夢や計画はあるのに到達できないという企業は、
この3つのステップを踏んでいないのではないかと、私は感じています。
特に、ステップ1とステップ2を理解しているようで、実はできていない経営者が多いのではないでしょうか。
これは、「費用対効果」から「投資対効果」へと経営体質をシフトできていないということです。
本気で「年商100億円企業」を目指しているのになかなか進まないという経営者の方は、
一度、コンサルタントの診断を受けて、
「年商100億円企業へのロードマップ」を描いてみてはいかがでしょうか。