今回は、どんな業界でもどんな企業でも、おカネを掛けずにすぐ出来てすぐ効果が上がるDXを紹介したいと思います。
DX化の相談を数多く頂く中で、中小企業の経営者様からのAI活用の相談がかなり増えています。しかし、AIと言うと、一般的に以下のように感じる方が多いようです。
・正直、AIで何ができるのかが分からない…
・AIは大手企業が先で、大手が成功しないと中小企業は無理…
・AIはヒトの能力以上のことをしてくれる?
・相当なコストが掛かりそう、or、コスト分からない…等々
船井総研では中小企業様のAI活用を提案しており、取組事例が急増していますが、取り組んで頂いているのは「スモールAI」です。「スモールAI」とは船井総研オリジナルな造語で、コンパクトなAIという意味があり、テーマや目的をかなり絞ったものとご理解ください。具体的に言うと、営業提案AI・見積AI・受発注AI・設計AI・検査AI・在庫管理AI・集客予測AI・利益予測AI・・・等々です。
上記のうち、「営業提案AI」とは営業マンの代わりにAIが顧客への提案モデルを出してくれるもの、「設計AI」は設計者の代わりにAIが設計モデルを出してくれるもの、「利益予測AI」とはAIが利益予測モデルを出してくれるものです。そんな話を聞くと、「えっ?どういうこと?」「そんなこと出来るの?」と一瞬思われるでしょう。
それらは可能です。正確に言うと、「テーマと目的を絞るので可能です」という答になります。例えば、「利益予測AI」ですが、すべての部門のすべての商品を100%厳密に予測するのではなく、本当に重要な商品に絞って、精度80%程度で予測するということです。ここが最大のポイントです!「100%×100点満点」を狙わないということです。それをやろうとすると、膨大な時間とコストが掛かり、それこそ実現不可能で、経費対効果が合わないとなります。中小企業はそれを狙ってはいけません。言い方を変えれば、“まあまあの”AIを目指すのです。「そもそも、すべての商品を1円も狂わない利益予測って必要ですか?」ということです。
例えば、「営業提案AI」や「設計AI」。これらのものは新人や経験の浅い担当者用に作ります。経験豊かで何でもこなせる営業マンや設計者向けに作るのではありません。“まあまあの”AIを目指すのです。“まあまあの”AIとは、標準的なことが出来るものとご理解ください。新人や経験の浅い担当者がすぐ標準的なスキルになれば、それこそ万々歳でしょう。
伸ばそうとしている商品に絞る、新人でもすぐ使えるレベルのものにする、そのように絞って限定することで、中小企業でも使いやすくなります。経費対効果を考えて、テーマや目的を絞るのです。
「スモールAI」、これは船井総研オリジナルな考え方です。中小企業に非常に有効です。ご興味あれば、お問い合わせください。
〇お問い合わせはこちらから
https://www.funaisoken.co.jp/form/consulting
中小企業のAI活用
2021年05月18日