ちょうど一年前、運転資金の3ヵ月分の借り入れに成功した会社があります。
3月単月は厳しかったのですが、決算の内容が悪くなかったこと、世の中が悪くなる状況を眼前に、出来立ての試算表を手に、身動きが取りにくい中でも早めに動いたそうです。
5月になって、「制度融資もありますが、資金の手当てはいかがでしょうか」と問いかけをした私が、失言したような雰囲気になりました。
さてその会社の業績は、厳しい営業環境の中、月単位でいうと昨対の勝ち負けが五分五分くらいと、しっかりくらいついています。
結果的に、先の資金手当ては、ほぼ手を付けずに済んでいるのです。
◆「事業再構築補助金」の対象に目を向けよう
「事業再構築補助金」の発表(正確には検討中のニュース)に際しても、いち早く目をつけて、自社が該当するのか、何に投資するのが一番なのか、ご検討いただいていました。
業績面で該当が難しいということになった際に、お話を伺いました。
「『事業再構築補助金』を調べるうちに、世の中で期待されている投資の方向性が分かったんです。単なるコロナ対策ではなくて、縮めた膝を伸ばして大きくジャンプする使い方をするためのものです」
曰く、
「補助金が出なくても、本当に事業再構築の投資をしないといけないのです」
と。
同社が選択したのは、DX投資でした。
当然、資金の使途についての問題もあったため、改めて銀行交渉をしていただいている真っ最中です。
◆業績にかかわらず、資金調達とその使い方は考え続けたい
この会社は、通常融資枠ということでしたが、改めて投資戦略を見直すいい機会です。それは、制度融資であったとしても、また資金用途が制限されていたとしても、同様です。
DX投資、非接触投資、新業態開発投資、出資やM&Aなどへの投資・・・
好調な会社も、なかなか業績が苦しい会社も、足元だけを見ていると、判断を誤ってしまうかもしれません。1年を迎え、ニューノーマルが常態化してきた今こそ、資金面の見直しを行ってください。
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「事業再構築補助金」該当しない会社の投資戦略
2021年04月30日