「ウチはアナログ人間が多くて、デジタル人材が不足しているんですよ・・・」
「社員のデジタルリテラシーが低くて・・・、アナログには強いんだけど・・・」
と相談に来られる経営者は多いです。
しかし、私はこう言います。
「デジタルリテラシー(デジタル知識)は低くても構いません。デジタルインタレスト(デジタルへの興味)」の方が大事です!」と。
逆な言い方すると、デジタル知識があっても、アナログを理解していない社員はダメです。ここで言うアナログとは現場(営業の現場・業務の現場・事務の現場等々)のことです。と言うか、デジタル知識があって、かつ、現場を理解していない社員、現場を良くしようという気がない社員、これは最悪です。最高なのは、デジタル知識があって、現場を理解していて、かつ、さらに良くしようという気がある社員です。でも、安心してください。そんな社員は、どんな企業でもなかなかいません。そんな社員がいたら、すでにDX化が相当進んでいるはずです。
なので、まず大事なことは、デジタルインタレスト(デジタルへの興味)を持つことです。経営者自らはもちろんのこと、できる限り多くの社員に持たせることです。その為には、多くの具体的なDX事例を学ぶことです。異業種の事例であっても、一瞬、関係ない事例であっても、とにかく、多くの具体的なDX事例を学ぶことです。なので、本コラムでは様々な事例を取り上げてきています。多くの事例に接して、「へぇ~、そんなことが出来るんだ!」と、この感覚が非常に大事です。一種のビックリですね。これが大事です。ビックリすると、人間は感覚が鋭くなります。感覚が鋭くなって、もっとビックリを求めようとします。
すると、自ら勉強するようになり、デジタルインタレスト(デジタルへの興味)が湧いてきます。アナログ(現場)に強い社員がデジタルインタレストを持てれば、それがスタートの第一歩です。
DX事例に接した時、一番良くないのは、「そんな事例があるんだ。でも、ウチには早いな…」とか、「それはその業界だからでしょ…」とか、そんな思い(言い訳?)になることです。そこで、進歩が止まってしまいます。色々な刺激を受け入れる能力や直観力、つまり、アナログ力が弱いと、デジタルには強くなれません。まずは、「デジタルインタレスト」を磨きましょう。
【DX化】「DX」は「アナログ人間」が「デジタル」に興味を持つことから
2021年04月07日