「売上の伸びに伴って、地域の中で恥ずかしくない状態にするということは、上場企業と同じくらいのガバナンス体制を敷くことにもなります。」
「ということは、当社も、上場を考えてもいいんですか?」
先月、中期経営計画づくりでお手伝いしている企業様との一幕です。
ご支援のきっかけは、同社が第2本業ともいうべき異業種参入を果たし、同時に事業承継を行っている最中でした。
新社長の下で、「これからの事業計画を作りたい。「本業以外の異業種参入も軌道に乗せていくためにホールディング体制による組織強化をしたい」というものでした。
◆通過点としてイメージする
会社にとっては、いかに収益力を高めるか(収益性)、社会的な価値を大きくするか(社会性)、多くの人員を雇用・幸せにするか(教育性)、などが最重要でしょう。
中長期の経営計画も、ホールディングス体制も、そのツールであり、仕組みの一つにしかすぎません。これは、マイルストーン(通過点)として、機能させることができるかです。
しかし、計画の精度や体制の熟成度に限らず、「経営者の視線」という点の方が、大切かもしれません。
より遠くの最終目的地に向けて、どんなかじ取りをするかが、経営とするならば、事業規模の拡大一つとっても、資金調達や、幹部社員の育成と同様に、IPOなども通過点と考える
経営者の方が、達成度も高いようです。
◆勝ち負けではない世界へ
別のある会社に訪問した際に、社長を息子に譲った会長に言われた一言が、印象的でした。
「我が社も、地域の中では誰もが認める一番店クラスになった。財務内容などは全国でも優秀層に入るだろう。だけどいつまでも、2番店の戦い方をしていてはだめだと思う。お客様や取引業者から、一目置かれるような店・会社にしていきたいんだ。」
マーケティングのご支援をしているメンバーに、さっそく、今の提案内容の一部見直しと、お客様への還元施策を指示しました。それとともに、新社長に、会社の在り方を見直しましょうとお伝えしました。
会社を大きくしていく中で、地域の中での影響力が大きくなるというのも、一つの分岐点でしょう。その時には、競合他社に勝った、負けたということ以外の、ステークホルダーとの付き合い方やガバナンス体制が重要になります。
冒頭の会話ですが、
「はい、上場という通過点を通ることは、可能です。そのためにも、この中期計画をやり切って、どこに行っても恥ずかしくない体制を作りましょう。」
思わぬところからの言葉だったかもしれませんが、会社を大きくする、あるいは大きくなった会社の、マイルストーンづくりをご検討いただければ幸いです。
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当社も上場を考えてもいいんですか!
2021年03月15日