「ウチの会社はアナログ人間ばかりでデジタルアレルギーがあって…」
「業務に強い現場型社員は多いけどデジタルに弱くて…」
「社内にDXの分かる人材がいないんです…」
今、船井総研へのお問い合わせの中で、企業経営者様からDX化に関するご相談が非常に多いのですが、その時に上記のご相談を頂くことがあります。
DX化にはデジタルに強い人材がいる方がベストですが、実は、それ以上に「アナログ人財」(敢えて、財産の“財”と記載)が非常に大事になります。ここで言う「アナログ人財」とは、既存業務の流れを熟知していて業務的技術的な経験が豊富で、社内の課題も理解していて、かつ、現状を変えないといけないと思っている人財のことです。やはりベテランの方に多いです。そういう方ほど、デジタルには弱い傾向がありますが、DX化を成功させるにはこういう方が絶対に必要です。
一方、そういう方の中にはデジタル否定派の方もいます。「それをするんだったら、いちいち説明する前にオレがやるよ!オレの方が早いよ!」と自分で属人的に解決してしまおうとする人です。これだと、DX化には逆行するので、もはや「アナログ人罪」と言えるでしょう。
さて、DX化成功の為には、「アナログ人罪」は減らして、「アナログ人財」を増やす必要があります。まずは、既存業務の流れを熟知していて業務的技術的な経験のある方をモデルにマニュアル化して、それを標準化したりデータ化したりします。そのマニュアル化・標準化・データ化するのは「デジタル人財」に任せます(「デジタル人財」=デジタルに強い人、一般的には業務キャリアは浅い)。間違いないのは、「アナログ人財」がいて初めて「デジタル人財」が生きてくるということです。
社内に「アナログ人財」なくして、絶対にDX化は成功しません。デジタルにはアナログが必要なのです。デジタル化が叫ばれる今こそ、アナログを大事にしましょう。
DX化におけるアナログ人財の重要性
2021年02月17日