何度か前のこのコラムでも、「20億の会社を100億にする方法」というテーマについて書きましたが、その後、この「100億企業化」というコンセプトに共感してくださる経営者様から、多くの反響を頂き、10数件の100億企業化プロジェクトをご一緒させて頂いています。
このプロジェクトの肝はつまるところ、課題解決型ではなく、ビジョン設定型で経営していく、ということであるとも言えます。
・主力事業で、地域内で一定のシェアを獲得しており、成長が鈍化。
・コロナ後、原材料価格が上がり、利益率が圧迫されつつある。
・自分(社長)と幹部で現業は回っているが、新規事業等、次の手が打てる幹部が育っていない。
・一定の力をつけた有望株の若手社員が、同業大手等に転職してしまう等、離職率が高まっている 。
・経理・財務部門が人材不足。毎月の決算が常に遅れ遅れで、必要な数字が見えにくい。
など、売上高20億~30億の企業様には、いくつかの典型的な課題があります。そのような状態で、業績が暫く(数年とか、場合によっては10年以上)踊り場にある場合、「100億を目指すと言っても、目の前の課題を解決しないと、次のステージが来ないのではないか」と考えてしまうこともあるかと思います。
ところが、これらの課題を1つ1つ解決しようとしても、なかなか解決しません。
それぞれの課題が密接につながっているためです。
例えば、有望株の若手社員が、同業大手等に転職してしまう、という問題は、既存起業の成長が鈍化していて、且つ、新規事業の芽も育っていない、ことが原因だったりします。
ビジョン設定型の経営では、これらの課題に1つ1つ対応するのではなく、自社の目指すべき姿を総合的に描いて、そこを目指す中で、1つ1つの課題を解決していきます。
「100億という数字を設定したときに見えてくる、今とは違う自社の姿」があり、その中で今ある課題が解決する、というイメージを持っていただける、ということかと思います。
ある経営者様から、「ポストコロナですからねえ、『100億企業化』という言葉を聞いて、今の気分にあってるな、と思ったんですよ。」という言葉を頂いて、逆にこちらが、そうか、これはポ ストコロナ、という文脈で反応して頂いたのか、、、と教えられた次第です。
船井総研の『100億企業化』コンサルティング
⇒ https://www.funaisoken.co.jp/lp/mainstay
ポストコロナ、課題解決とビジョン設定
2022年10月03日