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企業情報
- 会社名 カスケホームグループ 株式会社カスケホーム
- 創業 明治16年
- 従業員数 74人
- 事業内容 リフォーム事業 注文住宅販売ほか
支援で得られた成果
・本社機能強化による各店の売上アップ、生産性向上
・新規出店の成功
・岡山県売上No.1企業の実現
1.プロジェクトの概要
プロジェクト開始前の課題
・業績拡大に伴う本社、各店舗の環境整備
提供したソリューション
・高額案件の受注実現を行うための店長マネジメント
・集客、広報支援。本社機能強化
・新店舗出店のアドバイス、人材育成支援
導入後の効果
・本社による広報の一元化による集客効率大幅向上
・各店の店長負担軽減、500万円以上の大型案件を処理できるようになり、売上増
・岡山店が過去最高の売上を記録し、岡山県ナンバーワン企業へ
2.プロジェクトの詳細
カスケホームは明治16年に創業した安藤嘉助商店から始まる、140年の歴史を持つ企業です。工務店の下請けや建材販売業を行っていたのを、5代目主人の安藤辰氏が入社したのを機に元請化し、住宅リフォーム・リノベーションを手掛ける「カスケホーム」を岡山県倉敷市を中心に、岡山県内に5店舗展開しています。
これまでの歴史で築いた信用力をもとに、地域密着で業績を伸ばし続けてきましたが、倉敷市から離れた地域への出店なども進めるなかで、さらなる会社としての成長を目指して、船井総研のコンサルティングを依頼されました。
①店長業務の整理・500万円以上の大型案件の担当明確化
同社は出店を増やして業績が伸びている一方で、各店の店長の業務量が膨大かつ多岐にわたるようになっていました。
そのなかで特に課題となっていたのが、受注金額500万円以上の「大型案件」への対応です。
大型案件は対応に技術や経験が必要ですが、スキルを持つ店長が多忙のためしっかり対応できず、別の従業員に任せた結果失注するなどのことが起きていました。
船井総研は「店長が大型案件に専念する」ためのマネジメントの形を構築しました。「店長の一番の仕事は大型案件の対応」とし、残りの時間を店舗や部下のマネジメントに充ててもらうようにしたのです。
店長のやらないことを決め、スキルの高い店長が大型案件を担当することで、確実に受注できるようになり、各店舗の数字が上がったとともに、難しい案件を処理する数を増やしたことで、店長自身のスキルを伸ばすことができ、さらなる高額案件を扱えるようになりました。
②販促業務の本社への一元化
従来の店長の時間の多くを奪っていたのが、チラシの作成やWEBなどの販促業務です。これまではその業務を店長が行っていましたが、細かい文面の間違いのチェックなど、しなければならないことが多い割には、費用対効果の薄いものでした。
船井総研は販促業務を本社管轄にすることを提案しました。たとえばチラシは店舗の地域ごとに多少の差はあっても、基本の内容は同じです。
そこで、そのような基本のチラシを本社で責任を持って作成、各店舗に送る枚数なども取り決めて対応するようにしました。
チラシと同様に集客の柱となっているのがWEBです。これも本社で会社としての内容を取り決めて行うほうが、効果を発揮します。
各店舗の店長任せから、本社での一元管理へ。本社の販促支援担当を決めて、まとめて行うようにしました。
各店舗の分を一度に作成するので、業務効率は大幅に上がるほか、チラシ1部あたりのコストも抑えられるようになりました。
チラシや広告の内容についても、船井総研が多数の実績を持つ効果の高い方法を伝えています。
本社機能を強化し、各店舗に委ねられていたことを本社で一括対応したことで、それぞれのお店が成果を上げやすくなり、数字も伴うようになりました。
③社員の目標への意識づけ
このほかに船井総研のコンサルタントがカスケホームに対し行っていることの1つに「目標達成の意識づけ」があります。
同社はリフォーム会社でも固定給の割合を高くしていて、会社の方針として「とにかく売り上げるよりもしっかり顧客のことを考える」ことを大切にしています。
かつては歩合制でしたが、そうすると営業担当者が業績につながりにくい案件を担当したがらなかったりして、顧客の要望に応えられない部分が生じたため、成果に応じての部分が多い給与体系をやめました。
固定給の割合が多いことで、社員は安心して、落ち着いて仕事に臨むことができ、顧客のためを考えた行動ができる反面、どうしても目標達成の意識が弱くなりがちになるデメリットもあるため、コンサルタントがことあるごとに口にするなどして、目標への意識づけなども行っています。
④出店予定地視察と人員配置
カスケホームは中期経営計画に基づいて出店を行っています。新たな出店に関しては担当のコンサルタントも現地の出店予定地に行き、ロケーションを実際に見ながら、気になる点や解決策などをアドバイスして、出店の決定に至りました。
そのような経緯を経て出店したのが、カスケホーム吉備総社店です。岡山市北部や総社市を施工エリアとしています。
また、場所は決まっても、そこで働く人がいなければ出店はできないので、社員の採用と配属・配置に関してもコンサルタントがアドバイスしました。新店を早々に軌道に乗せるべく、旗艦店である倉敷市の店舗の店長を新店に派遣するなどの人事を、従業員1人ひとりの業績を見ながら、一緒に考えていきました。
⑤さまざまな部門とやりとりする毎月の支援
具体的にどのようなコンサルティングを行っているかをお伝えします。コンサルティングは月単位で、1日がかりで行います。
担当コンサルタントが朝に会社を訪問し、午前中にリフォームの事業部長と業績や課題の確認を行います。
コンサルタントは、それぞれの案件についてアドバイスする形です。
その後に行うのが、販促担当者との販促、広報に関する打ち合わせです。どのようなチラシを作成するか、WEBの広告を打つかなどを取り決めるほか、販促のスケジュールなどについて話し合います。
それが終わった後は各店の店長に集まってもらい、それぞれの店舗の業績、進捗や、お店で起きているさまざまなことについて、共有してもらう時間です。
コンサルタントは、それらの内容に対しアドバイスをしています。
このほかにも社長との話し合いの時間も設けてあります。
このような取り組みを継続することでカスケホームは業績を向上させ、初めて岡山市内に出店した岡山店は過去最高の売上を記録、リフォーム産業新聞が発表している「都道府県別リフォーム売上ランキング2022」でカスケホームが岡山県1位に輝きました。
3.船井総研を選んだ理由
カスケホームの代表取締役、安藤辰氏は次のように語ります。
「船井総研が、私が存じ上げている社長さんの会社をコンサルティングしていて、その評判を聞き、依頼をしました。
営業や店舗運営など、さまざまなところを見ていただいています。
コンサルティングをしてもらうことのよさは、例えば自分たちだけで会議をしても、数字の確認と感じたことの発表のような感じで終わってしまいがちですが、コンサルタントに定点観測いただくことで、その結果をどのように次に生かすかが見えてきます。
同時に、評価すべきこと、そこまでやらなくてもいいこともはっきりします。あまりすることが増えすぎても、どれもやり切れなかったとなってしまうので、コンサルティングでするべきことの交通整理をしていただいている感じです。
担当のコンサルタントとは、会議のほかにも世の中の動きなど、雑談をすることが多いです。その会話の中からヒントを得たりすることが多いですから、コンサルタントと直接の仕事に関すること以外も話せる関係になれば、非常に勉強になることが多いと思います。
また、遠慮せずに『調べてください』『資料をください』といった要望を伝えると、応えていただけますので『先生だから』でもなく『金を払っているのだから』でもなく対等な立場で、いろいろお願いすればいいかなと思っています」
4.担当者コメント
「カスケホームさんの社員は皆さん“素直でいい方々”と感じています。自社の事業、仕事内容に誇りを持ち、お客様のために、お客様の役に立つべく積極的に動いていく方が多い印象です。
安藤社長は勉強家で、出店計画はありますが決して拡大志向ではなく、経営者としての押さえるべき点を押さえながら、140年近い歴史を持つ自社が永続することを目指し『質実剛健な会社にしたい』思いがあります。その思いを尊重し、これからもいろいろなアドバイスをし、いい会社にできるようサポートしていきたいと考えています」
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