経営者にとって「DX」に続いて到来するであろうホットなテーマがSDGsです。読んで字のごとくSDGsでは、
・持続可能な社会に寄与しているかどうか
・開発的であるかどうか(能力や機会といった広義の開発)
・目標があり、宣言がなされ、達成プロセスが明確かどうか
ということが問われますが、「17の目標」や「169のターゲット」と領域が広範に渡り、中小企業にとっても何らかの関連性を見つけやすいことから、ウェブサイトで宣言する事例が増えてきたように感じます。
実は今月開催されるSDGs Action Awards( https://www.asahi.com/sdgs)というイベントの審査員を担当することになり、まさに中小企業の取組事例に多数触れる機会がありました。
短期の成果や実績よりも、中期の有用性を審査することに意義があるため、様々な次元での取組が多く集まっている状況ですが、いくつかの共通項を見出すことができます。
・完全な新規取組である必要はなく、本業の+αや再定義でOK(SDGsの各項目と照合してみて、近い項目に該当するように定義を見直す)
・特に既存事業のデジタル化を通じて、これまでニーズはあるものの提供が困難であった客層にもサービスを展開する
・同様に既存のデジタル化を通じて、同業者へのパートナーシップ・ネットワークを構築し、サービスをインフラ化する
・原材料の枯渇や、人材格差等、既存市場や事業の抱える根源的課題に対して、自社の枠組を超えて(NPO法人や社団法人等)経営資源を投下している
以上のような内容であれば、恐らく経営者の皆様も「え、それならウチもやってるよ」と思われるのではないでしょうか。
はい、その通り既に皆様の会社でも取り組んでいたり、少し手を拡げれば着手できる取組が多くあろうかと思います。
つまり、無意識に取り組んで実績が出ているようであれば、SDGsに目を向けるだけでも、持続可能性を持たせる、開発要素を付加する、経営数値以外の目標設定をすることで、第一歩を踏み出すことが出来ると感じました。
一度「17の目標」「169のターゲット」を眺めてみて、次の経営計画に盛り込めないか検討してみてはいかがでしょうか。
中小企業のSDGs経営
2022年02月24日