新型コロナの影響で不安定な世の中ではありますが、
補助金・助成金が手厚く、資金繰りに余裕がある背景もあるのでしょう。
「今、新規事業をスタートすべきでしょうか?」という相談が、かなり増えています。
もちろん、会社の経営状況次第で返答は変わるため一概には言えませんが、
経営資源の投資先を新規事業に向けるタイミングとして、悪い時期ではありません。
理由は2つあります。
1つ目は、採用が買い手市場であることです。
新規事業の成功確率を上げるには、「担当者のスキルが高いこと」、「担当者が新規事業に専念できること」、そして3つ目が「担当者が会社に理解があること」です。そのため、本業で結果を出している社内でエース級の人材をスライドして登用するのが理想です。
ただし、会社の業績を落すわけにはいかないので、既存事業の人材採用も同時に進める必要があります。求職者の数が増えている今は、人員拡大のチャンスであり、会社が新規事業をスタートするための土台作りを行うのにも最適な状況と言えます。
2つ目は、新規事業ブームがこれから到来することです。
新型コロナの終息時期の予測はむずかしいですが、必ず来ます。そのタイミングで、新規事業の立ち上げが活発化することは容易に想像ができます。人気業種は競合過多になる可能性がありますので、先行者利益の獲得を狙うのであれば、早期に事業に参入をすることに越したことはありません。
加えて、時流にあった参入業種を選ぶことも忘れてはいけません。
今の情勢を加味すれば、万が一に備えて手元資金“も”ある程度は残しておくべきでしょう。
そうなると、自然と参入業種は絞られてきます。
理想は、投資費用を抑えることができ、外部から資金調達を見込める事業です。
今であれば、「労働集約型」×「デジタル素養の強いor社会性の高い」事業は、初期投資を抑えることができ、かつ助成金の採択も狙いやすいのでオススメです。
新規事業の「アクセル」はいつ踏むべきなのか?
2021年10月15日