船井総研の出口です。40日間の中国滞在を終えて、先週末に帰国しました。40日中21日間が隔離ですので、実際に現場に出れたのは19日でしたが、それでも出張した意味はあったな、と思います。
船井上海は現地飲食企業のコンサルティグが主力ですので、今回は飲食企業の現場周りと、クライアント先の経営者訪問を中心に行いました。
コロナ禍で中国の飲食企業もダメージを受けてはいますが、日本とは比べ物になりません。コロナが発生した地域は、一定期間、完全閉鎖になりますが、逆に、それ以外の期間は時間制限もアルコール制限もありません。
そのため、ビルの入り口で、スマートフォンによる厳重な健康コードのチェックがありますが、空港のスタバ等を除いて、街中の飲食店は席数も以前のまま、繁盛店は行列が出来ています。経営者の出店意欲も旺盛で、新規出店スピードも衰えていません。某日系の飲食企業様も、「中国では、むしろ出店スピードを上げる」とのことです。
もちろん、中国経済は過去20年間のような奇跡的な成長スピードから、少しは鈍化し、緩やかな成長に移行しています。それでも、飲食産業はせいぜい「成長期後期」であり、「成熟期」にはまだまだ至っていません。
私の長いお付き合いのクライアントの経営者はこの10年、「今、同じリソースを日本に注ぎ込むのか、中国・アジアに注ぎ込むのか?」と言われ続けてきました。その結果、飛躍的な業績伸長を実現されています。そして、コロナ禍でも、2桁成長を続けられています。
ビジネス渡航が容易ではない等、様々なハードルがあることも事実です。しかし、今回の渡航で、改めて、今だから海外市場に目を向けなければいけない、そこにチャンスがあり、ヒントがある、と強く感じました。
「中国」のコロナ渦での「飲食産業」と日系企業の「ビジネスチャンス」
2021年09月21日