現在はコロナ禍という不況下にも関わらず、その一方で「人材が採用できない」という一見矛盾した現象が起きています。これは一部の業績好調な企業が採用を強化していることに加え、求職者の求職活動が急速にデジタル・シフトしていることが挙げられます。
先日、千葉県で採用に困っていた私のご支援先が、「採用サイト」を立ち上げた結果、運用スタート後わずか2週間で事務スタッフを採用することができました。
その採用できた方にヒアリングをしたところ、「ハローワークには行かない」「ネットでしか求人情報をみない」といいます。「なぜですか?」と聞いたら、「ハローワークよりネットの方が良い条件の求人が多い」「最寄り駅の近く、車通勤の有無など、自身が気にする条件がネットの方が検索しやすい」という答えが返ってきました。
なお、同社では求人情報の検索対策を施した採用専門の「採用サイト」を立ち上げた結果、人が不足した時にはindeed(インディード)広告をONにするだけで、採用ができる様になりました。
また兵庫県の別の私のご支援先は、この「採用サイト」を立ち上げて採用を行った結果、離職率が低下しました。同社は自社の理念や社内の様子を「採用サイト」に明確に掲げ、この自社の理念や考え方に共感してくれる人(=つまり採用サイト経由で応募してくれた人)だけを採用する様に採用方針を切り替えたからです。
この様に、従来の採用媒体だけに採用を依存せず、自社自ら「採用サイト」を立ち上げて採用を行う手法のことをダイレクト・リクルーティングといいます。
中小企業こそ、この「採用サイト」を立上げ、ダイレクト・リクルーティングに力を入れると同時に、自社の真の魅力を求職者に伝えるべきです。
中小企業が大企業に採用で負けない方法「ダイレクト・リクルーティング」
2021年09月15日