「最近はお陰様で人が辞めなくなったよ」
コロナ前にご支援先の社長との打ち合わせでよく耳にした言葉です。恐らく、このコラムをお読みの経営者様の会社もそういった状況だったのではないでしょうか?事実、日本の平均離職率も過去3年を見てみると下降していました。
ですが、そういった企業様の“今”はいかがでしょうか?
実は離職率が上がってきている。
そういった企業様が多いのではないでしょうか?
冷静に考えると、今は社員が離職を考える“要因”が整っています。
その要因とは
①コロナによるコミュニケーション不足
②時流の変化(業界の変化)
③働き方の変化
大きくはこの3つです。
①コロナによるコミュニケーション不足
これは、ほとんどの企業が該当するのではないでしょうか?
昨日延長された非常事態宣言にはじまり、飲み会や食事会の自粛、リアルの場の損失は我々が思っている以上に、会社組織と社員の距離を広げています。これまで形成されていた人間関係が希薄になることで、退職しやすさが増しています。
②時流の変化(業界の変化)
コロナによって、各業界少なくとも変化が生じています。それによって、淘汰される企業や衰退していく業界など、自身が所属している業界は大丈夫か?という志向が芽生え、良い意味でも悪い意味でも目線が他に向く、自身のキャリアを見直すタイミングが生まれています。
③働き方の変化
コロナによってリモートワークや副業など、これまでなかなか進まなかった働き方改革が一気に進みました。その中で、より働きやすい環境を用意できる業界や企業、なかなか改革が進められない・進みにくい業界や企業に格差が生じています。そして、人はより働きやすい業界・企業に流れる傾向にあります。
皆様の会社はいかがでしょうか?コロナ元年は離職率が下がった企業様も実はコロナ2年目になり、水面下で離職の火種がくすぶっていませんか?社員の離職は企業成長の一番の阻害要因です。改めて“社員の定着”に関して見直す時期が来ています。
御社の離職率上がってきていませんか?
2021年09月14日