DXが難しく感じるのは、その対象範囲が広くかつ曖昧だからです。
そもそもDXの定義が曖昧です。定義はこちら。
「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させるという概念」
DXを推進しようと思うと、
・何のために
・誰が
・どういった方法で
進めるかを明確にする必要があります。
DXを“誰が”進めるかは非常に重要なポイントです。
今、企業に必要なDX人材について語られている良書がこちらです。
●成功=ヒト×DX デジタル初心者のためのDX企業変革の教科書
鈴木康弘(著),(プレジデント社、2021年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4833424134/
著者の鈴木さんは、セブン&アイホールディングス、ソフトバンクでデジタル改革を進めてきた方です。鈴木さんによると、社内にDX人材がいないからといって、エンジニアやマーケターを採用しようとしても失敗すると言っています。
「DX人材」とは、業務・システムを熟知し、企業に変革を起こせる人を指します。企業内の人材を「DX人材」として育成していくことが近道であり、現実的な解決方法だと指摘しています。
DX人材に必要なスキルや素質、DXを成功させる5つのステップについて詳細が語られています。ぜひご一読をおすすめします。
もう1つの書籍は、DXを“どういった方法で”進めるかを具体的に書いたものです。私の部署であるデジタルイノベーションラボのメンバーで執筆したこちらの本です。
●担当者になったら知っておきたい 中堅・中小企業のための「DX」実践講座
船井総合研究所 デジタルイノベーションラボ(著)
(日本実業出版社、2021年)
https://www.amazon.co.jp/dp/4534058667/
DXの本質を理解し、体系的にとらえ、何をすべきなのかを明確に示したものとなっています。以下、目次をご紹介します。
第1章 なぜ、デジタル化はうまくいかないのか?
第2章 DXで実績を上げるためのストーリーを描く
第3章 自社の現状レベルを知る「DX診断」
第4章 DX設計図「DXジャーニーマップ」を作る
第5章 RPA╳BIで実現する「リアルタイム経営システム」
第6章 自社に合ったデジタルツールを選定する
第7章 中堅・中小企業のDX成功事例
第8章 DX推進でよくある課題と対処法
第9章 失敗しないDXプロジェクトの進め方
巻末付録 中堅・中小企業のDXにおすすめのデジタルツール
本書の特徴は以下の3点です。
1.業績向上にフォーカスしている
2.全業種対応の「DXジャーニーマップ」というフレームワークを活用している
3.中堅・中小企業向けの事例が豊富
ぜひ、自社でDXを推進する際の手引書としてご活用ください。
DXを理解するためのおすすめ本はこの2冊!
2021年09月01日