先日開催された、経営者向け勉強会での印象的なエピソードについてご紹介します。
その勉強会は、従業員数が10名から200名のオーナー経営者9名で行いました。
テーマは「IPO(新規株式上場)」について。どの参加者の方も業績は右肩上がりの方ばかりなのですが、参加段階でIPOを検討している社長はわずか2名でした。それが、上場経験者の同業界の経営者の声(リモートでしたが)を聴いて、皆様のギアが一瞬で上がったのが実感できました。
結果的に7社の経営者がIPOに本格的に取り組まれることとなったのですが、後日参加いただいた社長に「IPOチャレンジに至った理由」をお聞きしました。
「自分の資産・生存欲求はこのままでも十分満たせていけるが、経営幹部の将来を真剣に考えると孤独感がどんどん増していくことがわかった」
「非上場の方が社員にとっても幸せだと思っていたが、上場経験者の社長にそれは幻想・甘えで経営者としての意識・目線が低いと言われて目が覚めた」
「上場という「錦の御旗」を掲げることで、本当の意味で幹部が戦友と呼べる関係になることに自分自身もチャレンジしたいと思った」
「業界のPERが低くても上場ゴールではなくスタートだという視点に立てば業績と株価の整合性が取りやすいので、成長を続けることで自分も社員も「社員持株会」を利用してもらって資産が増やせることがわかった」
これらは、IPO勉強会の企画者である私としてはどれも刺さった声としては意外だったのですが
どれも、経験者の生の声を聴いてもらったことで得られた、示唆に富むお答えでした。
IPOを目指す中で、全員が実現できるわけではありませんが、IPO準備の過程で
企業価値を高め、社内体制を作る、成長のキッカケになるケースも多数あります。
https://newspicks.com/news/6063955/body/?ref=user_4390184
IPO経験のある経営者の声は非常に参考になります。
するしないは別にして、持続的な企業価値向上のための選択肢として検討の1つに入れてもらえればと思います。
成長経営者に刺さったIPOに踏み込むべき意外な理由とは?
2021年08月18日