DXというと、最新のデジタルツールを活用してビジネスを変えていく!という華々しい話が多いですが、そこに至るまでには、とても地味で地道な取り組みのほうが、実は重要になります。
ただし、あまりにも地味なため、メディアなどに取り上げられることはありません。記事として面白くないからです。(そういう意味では今回のコラムは面白くはないです)
DXの前に、ペーパーレス化や業務のデジタル化を進めていかないといけないわけですが、以下の3点が重要になります。
①入力の徹底
②運用のルール作りと徹底
③繰り返しチェック
上記3点は当然やるべき当たり前のことばかりですが、ちゃんとできている会社はほとんどありません。
まず、入力の徹底ですが、実はこれが徹底できていないとデジタルは機能しません。むしろ非効率な業務が発生してしまいます。例えば、正しく顧客データが入力されていない場合、お客様から問い合わせがあった際に、対応に時間がかかったり、間違った情報をお伝えして不信感を生んでしまうことがあります。また、入力が徹底されていないと、集計されるデータが正確ではなくなるため、意思決定に使えない意味のない情報となってしまいます。
次に、運用ルール作りと徹底ですが、ルールはあってもそれが周知徹底できているかが重要です。周知徹底は一度でできるわけではないので、何度も何度も、あの手この手を使って浸透させていく必要があります。
最後に、繰り返しチェックですが、先ほどの運用ルールの徹底度合いを確認するためにもチェックが重要になります。確認テストのようなものです。理解度を確認するチェックリストを作り、アンケートフォーム形式で回答してもらいます。理解していない人はおのずと点数が低くなりますから、個別で指導します。まさに地道な取り組みですが、このようなチェックを繰り返し実施することで、着実に浸透させていきます。
DXに限った話ではなく、業績の良い会社の特徴として、「凡事徹底」があると思います。当たり前のことを当たり前にやり切れている会社は強いです。それが他社が真似できないレベルになってくると、同じような事業をしていても業績に大きな差となって現れます。
今回ご紹介した地味だけど重要な3点については、DXの成果に大きな影響を与える要素なので、DXを進める際には注意しておいてください。
意外と語られないDXで本当に重要なこと
2021年08月04日