スポーツの世界の祭典が佳境に入っていますが、開催までのドタバタも目に余るものがあります。ニュースを見ながら考えるのは、我々だったらどう意思決定するだろうか、ということでした。
以前に、保険会社の役員の方と面談をしていて、素晴らしいと思う経営者の資質に話が及びました。おっしゃっていた、ポイントは3つです。
①意思決定のスピードが速いこと
②非常に細かいことに思慮が及ぶこと
③前向きであること
お話の展開として、これらは天性のものか、後天的に身に付くものかというところになりましたが、共通認識として、①意思決定のスピードが速い、という点については、これからでも伸ばせる点だろうという結論に至りました。
私は以前から、入社してくる若いメンバーに、可能なら一人暮らしをしたほうが良いというようなことを伝えています。自立(自律)するため、というのが大きな目的ですが、もう一つは、この意思決定の訓練のためというのもあります。
アメリカのプラットフォーム経営者の、いつも同じ服なのは、小さな意思決定の機会を減らして、大きな意思決定に力を注ぐため、などのエピソードもあります。ただし、意思決定に慣れていない人が、その力を高めようというとき、小さなことを積み重ねたり、他の経営者のプロセスを学ぶなども、とても重要ではないでしょうか。
皆さま経営者においては、ご自身の意思決定は、日々の業務の中に内包されているかと思いますが、なかなか他の経営者のプロセスを耳にする機会はありません。
当社の経営研究会にご参加いただく大きなメリットの一つは、他の経営者との接点ですが、意思決定という側面でも、とても良い機会です。
時事情報やニュース、経営者の読み物なども、活用の仕方は様々ですが、ぜひ、自身の意思決定について振り返るチャンスにしていただければと思います。
意思決定は鍛えて伸ばすもの
2021年07月30日