SNSの普及により、〝映え〟が、〝インスタ映え〟という用語が生まれたように昨今の大きなトレンドになっています。ビジネスでも、〝映えビジネスモデル〟の映えカフェ、映えセレクトショップ、映えフラワーショップ、映えフォトウエディング等が出現して、躍進しています。
そもそも、ここで言う〝映え〟というのは、写真を見て、「かわいい」「素敵」「おしゃれ」と思ってもらうことを指します。そして、それで、周りの人達、同じ価値観のある人達にそう評価されることです。これは、人間の承認欲求から来るもので、コロナ禍のような不安の環境化で、更にニーズが高まってきて、ビジネスにもなっています。
【フォトウエディング】
コロナ禍での自粛により、従来の披露宴型の結婚式は、激減していますが、フォトウエディングは、急増しています。それは、ただ、結婚の記念写真を撮るのではなく、新婦が物語の主人公のヒロインのような映画や、ドラマの1シーンを撮る〝映え写真〟を撮るものです。この写真が、自分達の記憶に残る結婚式にすると同時に家族や、友人達に「素敵」「おしゃれ」「かわいい」と承認してもらうことが、ニーズとなっています。
そのようなフォトウエディングは、単なるトレンドではなく、しっかりビジネスになっています。投資5000万円で、売上1億円、営業利益3000万円(営業利益30%)の高収益なビジネスを実現しています。
この高収益の理由は、〝映え〟を演出することで、価格競争にならない独自の付加価値を創ることで、高い粗利率を実現しているからです。また、撮影した〝映え写真〟の事例が、SNSを活用することで、低コストで集客が出来ることもあります。
【商品(サービス)×映え】
フォトウエディングのような「既存商品(サービス)×映え」というように映え商品することで、新たな客層を取り込み、新たなビジネスをつくることが出来ます。ある旅館では、映画の聖地巡礼の〝映えスポット〟を売りに新た客層を取り込んでしています。また、あるカフェは、〝映え〟のあるアンティークのティーカップと、店内の〝映え〟のあるフラワーの演出で、行列になるカフェになっています。
これらのように〝映え〟を掛けることで、コロナ禍での不況業種でも、人気店に変貌することが出来たり、新たビジネスのきっかけになったります。
〝映え〟は、単なる若者のトレンドではないのです。SNSの普及により、〝映え〟は、ビジネスにおいて欠かせないピースとなっています。これを理解すれば、現状からの打破をしたり、新たなビジネスを創り急成長したりすることも可能なのです。
〝映え〟のビジネスモデル
2021年07月05日