今年度のグレートカンパニーアワードで、
従業員が誇りを感じる賞を受賞されたワークスマイルラボ様(岡山市)を訪問させて頂きました。
素晴らしい企業様で、私は過去の自分のコンサル提案を大いに反省しました。
ワークスマイルラボ様は、元の社名がイシイ事務機センターで、
事務用品・オフィス家具・OA機器の販売をされていましたが、
現社長の石井聖博氏が就任されてから、「働く」に笑顔を!というミッションを掲げて、
事務機器販売業から「笑顔溢れるワークスタイルの創造提案業」へと転換されました。
石井社長様がインタビューの中でお話しされたエピソードの中で印象深かったのは、
あるお客様が来社された際のことです。
オフィスを見学に来られた経営者様が、
ワークスマイルラボ様の社員さんがリモートワークをされているのを見て、
「うちも、これがしたい。いくらぐらいでできますか?」
と質問され、その場で導入を決められた、ということです。
石井社長様曰く、「これが欲しい」と「これがしたい」は似ているけど全然違います。
「これ(商品)が欲しい」という場合は価格競争になりますが、
「これ(リモートワーク)がしたい」という場合は、
「働き方の提案」という別の価値を提供しているから、価格競争になりにくいのです。
そして、ワークスマイルラボ様は、この「コト」売りを
来店型営業によって仕組み化しておられます。
ワークスマイルラボ様自身が働き方を改革し、自社をショールームとされることで、
来社されたお客様の3分の1が商品・サービスの購入に繋がっています。
お客様を社長様がお連れされた場合と、新人がお連れした場合とで、
購入につながる確率は変わらないとのことです。
ワークスマイルラボ様自身が働き方を改革し、「笑顔溢れるワークスタイル」を実現し、
それをショールームとしてお客様に見て頂くことが営業になる(購入に繋がる)という循環こそが、
「従業員が誇りを感じる賞」を受賞された社員満足度に繋がっていると思います。
また、山陽新聞の人気就職企業ランキングで2021年も4位にランクインされるなど、
学生さんからも人気企業となっておられます。
冒頭の反省の件というのは、私も10数年前に事務機販売業様のコンサルティングで
ショールーム設置をご提案したのですが、今回、石井社長様の話を伺って、改めて
「あれは、ショールームを作る、ではなく、自社をショールームにする、が正解だった……」と
大いに反省したのでした。
2021年グレートカンパニーアワード、
ワークスマイルラボ様のご紹介は下記からお読みいただけます。
グレートカンパニーアワード
2021 働く社員が誇りを感じる会社賞
「ワークスマイルラボの社員はなぜ笑顔で働くことができるのか」