前回、船井総研で「成果を出せた」デジタルシフトのトップ3を紹介しました。今回は、同じデジタルシフトで取組中ではあるものの、経営者にとって重要度の高いアプローチをご紹介したいと思います。
一つ目は「顧客データベースの整備」です。先日ご紹介した名刺管理クラウドは人脈データベースです。一方CRMは構築しておりましたが、これは契約以降のデータベース。デジタルマーケティングでは、既存客・人脈に限らず、あらゆるレイヤーの顧客について、接点記録を蓄積していくことで、顧客行動データベースに進化させられます。年間の顧客平均単価が10万円を超えるようであれば、見込客と顧客データベースを統合することで一元管理し、効果的なアクションに繋げることが可能です。
二つ目は「事例データベースの構築」です。以前より研究会で、会員の皆様から数多くの事例をご提出いただいていました。当時はFAXに手書きでしたが、今やデータ化された事例が大半です。紙ベースで集約していた頃は、若手コンサルタントがその事例集でインプットしていましたが、データベース化し、検索できるようにすれば、デジタル経営辞典化できます。コンサルタントがより正確に提案でき、守備範囲も広がるはずです。
三つ目は「経営データベースの構築」です。①会計データから抽出される経営実績、②経営計画で立案した予算や計画数値、③マーケティングや営業によるプロセス数値、がバラバラに管理されており、整合性がなく、因果関係や進捗状況を感覚で把握している状態になりやすいものです。日々のデータを正確に把握できれば、より打ち手が効率的に響き、納得度の高い状態で組織を動かすことが可能になります。
いずれもデータベースの構築を伴い、過去の膨大な情報を元にした入力作業やデータの移管を考えると、腰が重くなるプロジェクトです。しかし、重たければ重たいほど、データ化する価値は高く、会社に残る資産は大きい、というのもまた真実です。過去データが膨大なのであれば、今月のデータからでも蓄積することをお奨めします。
そして当社でも、経営をデジタル変革させるための環境を用意をしております。
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船井総研が「重視している」デジタルシフト3選
2021年04月12日