船井総研グループは、お客様のご支援のおかげで3月6日をもって51年目に突入しました。昨年度は50周年ということで、様々なイベントを検討しておりましたが、ちょうど昨年同時期にコロナショックが発生し、断念したものも少なくありません。リモート環境や、先行き不安といった厳しい経営環境においても、周年だったからこそ着手できたことが多くあります。
当社では、ちょうど昨年1月の仕事始めの経営方針発表会で、社員の中核的価値観見直しの全社プロジェクトが発足しました。これはまさにミッション、ビジョン、バリューと呼ばれる企業経営の上位概念の中でも「バリュー」に位置づけられる組織の共通的な価値基準です。グレートカンパニー視察クリニックで海外の優れた企業を見学すると、最初にプレゼンを受けるのがコアバリューで、社員が判断に迷ったときに立ち戻る価値判断の拠り所といったところでしょうか。
当社の場合は、グループ社員全員参加によるアイデア出しから始まり、最終的なキーワードの選定に1年間をかけました。コロナ禍においては、リモートでのセッションが中心となりましたが、やはり今後10年間において、どんな価値観を重視すべきか検討する上では、その時代背景が大きく影響します。その意味で、コロナというのは無視できない経営環境となりましたし、50周年の記録を深く刻み、バリュー構築に大きな影響を与えたように思います。
皆様の企業におかれましても、周年事業で様々な取組をされていると思いますが、コロナで経営環境が激変する今だからこそ見直すべき上位概念というのもあるかと思います。周年事業は逆算型で、計画的に準備をしましょう。