2月末にお伺いした2社は、それぞれ年商14億円と、年商120億円ですが、共通する課題がありました。
「やっと12月の月次決算が締まりました」
というものです。
年商も、社員数も、企業規模が違えど、変わらぬ悩み、1社は数年前から同じことをおっしゃっているような。
これでは、時流の変化のスピードに対応できません。
◆管理部門のプロ人材に期待すること
経理などのバックヤードがうまく回らない最大の要因は、多くの場合、営業・製造など主たるライン部門の大きすぎる影響にあります。
「今月は厳しいから、この売り上げは上げておこう」
「今月は余裕があるから、この経費を計上しておこう」
規模も小さく、何となくやっているうちは良いですが、小さなことでも関わる業務をすべて遅らせてしまう体質になっているケースも少なくありません。
経理は、外部からプロ人材を入れましょう、などという話も聞きますが、うまくいくか行かないかは、経理や財務の知識ではないようです。
ルールを決める力、ルールを運用する力、この2つの方が、よほど技量が必要ですし、重要です。
ルールを決める力は、そもそもの仕分け方法やスケジュール管理も含みます。ライン部門の影響を最大に考慮したルール作りができれば、80%はうまく管理ができるようになるでしょう。残る20%であるルールの運用は、イレギュラー対応、また関わるメンバーの人的要因も含めて、柔軟性と精度の維持ができるかです。
◆大きな変更は、外圧こそチャンス
とはいえ、改めてのルール設定や、運用の変更は、大きなパワーが必要です。
新たな担当というのも良いですが、外からの圧力も有効です。メインバンクや税理士を変更するというのもありますが、今の時代、クラウド会計の導入や管理会計BIの導入などDXと合わせて行うのが有効です。
冒頭の企業にも、改めてこの財務会計のDXのご提案をしました。一方は、これに伴って税理士も変更することになりそうです。
改めて、クラウド会計に伴うルールと運用の変更、そして管理会計BI導入に伴うライン部門の数字の常時見えるかを、実現させます。
結果的に、月次決算の早期化が可能になることでしょう。
前月の結果は、翌月中には把握できる状態にしたいですね。
【PR】財務戦略を左右する銀行対策
資金需要が大きい時代です。借り入れの整理、どうしますか?
=========================
⇒https://www.funaisoken.co.jp/seminar/069625
=========================
毎月の決算、何日かかりますか?
2021年03月05日