前週の私のコラムで、ビジネスモデルの5つの現象ルールの〝狭属性モデル〟について、ご説明させて頂きました。今回は、そのモデルについて、深堀をしたいと思います。
狭属性モデルといのは、客層を絞り込み、商品を絞り込み、1つの商品・サービスを集中して効率的に売るモデルです。このようなビジネスモデルを各業種の事例を交えて、紹介していきます。
最近の小売、サービス業のトレンドでは、郊外型大型店から、街中(駅中)コンパクトへシフトしています。代表的な例で言うと、ユニクロ(衣料)、セブンイレブン(コンビニ)、成城石井(スーパー)が上げられます。働く独身女性、働く独身男性、そして、共働き女性をターゲットにして商品をセレクトし、郊外型店舗の1/2~1/4位の店舗モデルが、業績好調のようです。また、飲食店でも同じようなことが言えます。街中・繁華街で、餃子専門店、ピザ専門店、からあげ専門店のような商品を縛りこんだ50坪も満たない店が好調のようです。また、商品を絞り込んでいることで、宅配、デリバリー需要が効率的に売れるようになり、売れている店だと、月500万円以上も売れているようです。
他にも、街中でサテライト店舗の扱いでありますが、耐久消費財の住宅、リフォーム、カーショップも、商品を絞り込み、コンパクトショールームを出店して、業績をつくっています。例えば、リフォーム会社は、キッチン、お風呂に絞り込み、通常の1/2の50坪で年間売上3億円をあげています。
これらの事例のように郊外型の大型ではなく、客層絞り、商品を絞り、狭属性専門店で、消費人口がある街中で、コンパクトに出店して、高効率で売上を創り、勝つ時代が来ています。今までのビジネスモデルに加え、狭属性×コンパクト×街中モデルを付加することで、新たな業績の柱を創ることが出来ます。是非、2021年のV字回復、成長のために検討してみてはいかがでしょうか。