どうする住宅業界?どうする業績? 2023年08月28日 昨年から、新築戸建ビジネスの業績が、全般的に伸び悩みを見せています。今年に入っても状況は芳しくなく、大手ハウスメーカーの業績は前年比95~100%、地域一番店クラスの住宅会社で同85~95%、中小クラスの住宅会社で同80~90%といった感じです。中には、前年比70%にも届かない、厳しい業績の会社もあります。新築戸建のマーケットが、今年さえ乗り切れば、来年から良くなるといったプラス要因があれば良いのですが、残念ながら特にありません。来年も引き続き、マイナストレンドが続くと予測されます。ところが、住宅・不動産関連の周辺事業がそこまで悪いかというと、そうでもありません。むしろ業績は好調で、2ケタ成長しています。住宅関連事業・トレーラーハウス・コンテナハウス・タイニーハウスリフォーム関連事業・戸建リノベーション・マンションリノベーション・オフィスリノベーション・住宅解体不動産関連事業・空き家再販・空き家活用・インバウンド不動産建設関連事業・倉庫建設・木造福祉施設建設主力事業の業績が悪くなると、どうしても視野が狭くなり、経営の意識が「どうやってマイナスを改善するか」にばかり行きがちです。しかし、少し周りを見渡せば、ビジネスチャンスは存在します。冷静に考えれば、マーケットがマイナストレンドに入っている事業を伸ばすより、プラストレンドの事業を伸ばすほうが、はるかに簡単であることがわかるはずです。主力の新築戸建事業にとらわれるのではなく、少しだけ周囲に目をやって、成長しているビジネスをベンチマークすることから始めてはいかがでしょうか。また、住宅不動産関連の成長企業は、どんな事業ポートフォーリオ(事業の組み合わせ)で、どの事業で伸ばし、どの事業で利益を出しているのかを研究すると、「持続的に成長する未来」が描けるようになります。少し周りを見渡せば、成長事業、ビジネスチャンスが必ずあるのです。株式会社船井総合研究所執行役員 杉浦 昇 【次の成長事業を創るベンチマークとして】>>詳しい内容は、こちらへ こちらのコラムは平日毎日、以下のメールマガジンにて配信しております。ぜひご登録ください。