客の特定化・固定化 2023年08月24日 コロナ前、都市部の百貨店は、インバウンドの力を得て回復傾向にある店が多いと言われていましたが、その後のコロナの影響でそのインバウンド戦略は大きく崩れ、一気に苦境に立たされてしまいました。そんな中伊勢丹新宿本店の売上は、まだインバウンドが復活していない2021年度から一気に右肩あがりを続けています。 その三越伊勢丹ホールディングスの近年のIR資料に目を通すと、2019年度は約50%だった識別顧客売上シェアが2022年度には70%にまで拡大し、その中でも年間100万円以上の購買客の売上シェアが50%まで拡大しているとあります。また、外商部門による比較的若い世代の取り込みの動きにより、2021年度の49歳以下の購買額シェアが5.2ポイント上昇しているといったとてもわかりやすい戦略で成果に結びつけているとうかがえます。 不況になると、価格を下げたり、闇雲に客層を拡大することを考えがちになりますが、むしろ逆の「客の特定化・固定化・客密着の強化」という、かつて船井幸雄が即時業績向上の必須の条件であると伝えていた、古典的な方法をより強化したということだと思います。同時に、三越伊勢丹ホールディングスのIR資料にあった「AI活用営業の拡大・データマーケティングで顧客との関係性に応じた営業スタイルを確立」の強調は、言葉としては当たり前になりつつある、「〇〇 × DX」を成果に直結させる戦略に一気に舵を取る必要性を感じます。船井総研の無料経営相談窓口のご案内弊社のコンサルタントに無料でご相談いただけるサービスです。今回のコラムの「DX化」についてや、その他、相談してみたい経営課題・お悩みについて、その分野に専門特化したコンサルタントがサポートいたします。中小企業・中堅・大手企業、幅広く各業界の専門家が在籍しております。 ■電話でのご相談受付窓口はこちら0120-958-270 受付時間:平日 9:45〜17:30(土日祝日、年末年始を除く)■メールでも承っております。下記よりご連絡くださいませ。>>メールでのご相談受付窓口はこちら こちらのコラムは平日毎日、以下のメールマガジンにて配信しております。ぜひご登録ください。