東京の品川駅港南口からJRの改札口に向かうコンコースはいつも人でごった返していますが、見事な位置(高さ)とモニター数のインパクトで、特に大げさな音などの演出が無いのに、認知には大きく貢献してくれるなといつも感じます。大きさや数が通常の2倍以上であったり・位置や色が絶妙だと「目立つ」という意味で本当に効果的です。
さらに、新しいブランドを立ち上げるときには、「違和感」×「目立つ」という点が効果的です。今は必ず検索でスマホをさわってもらえないと次に繋がってくれません。
(「ん??という程度の違和感」+「自分に関係があると感じてもらう」)×「目立つ」といったところでしょうか。
きぬた歯科さんの広告看板(院長の顔写真が大きく載っているインプラント広告看板)が首都圏エリアに大量に設置され、一時期話題になりました。「インプラント」の一言で、自分の事だと感じる人がいて、「大きな男性の顔」という「違和感」。青と黄色という補色の組み合わせ。見事に目立つ場所に設置されています。
これを見ながら、もう一つ感じたことは「逆張り」です。
逆張りとは本来は投資用語ですが、つまりは世間と「逆」をやってみるということです。今のような変革期は需要が減ってしまうと供給過多になり、競合が増え「目立つ」という点で不利になります。
そこであえて、「逆張り」でやってみる。つまり業界の常識を一時的に破ってみるということです。例えば、コロナ禍で一般的になった「予約制」をやめてみるとか、専門特化していたブランドを一時的に総合化して客数を増やすことや、デジタル集客をあえてアナログ集客のポスティングに資金を割り振ってみるなど業界によって色々あるかと思います。
きぬた歯科さんの看板戦略もデジタル移行で価格が下がったアナログ看板で成果を得るという逆張りの発想のひとつでしょう。あくまで、私たちの場合は、逆張りは「一時的」でなくてはいけませんが、あえてこれまでの枠組みを外してみることで、まずは顧客数の確保に動いてみることが次のヒントになっている事例は数多く出始めています。
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