- コングロマリットで地域NO.1 企業に!成功企業と失敗企業の差を解説
- コングロマリットで地域NO.1 企業に!成功企業と失敗企業の差を解説 関連コラム
はじめに
以前にこのコラムで「100億企業化」について書かせて頂きました。
100億企業化について研究する中で浮上したキーワードが「地域コングロマリット」です。
1つの事業で成長し、全国に展開され、売上100億になっておられる企業様も勿論あります。
その一方で、祖業として出発した事業は時代と共に伸び悩んでいる、又は縮小しているにも関わらず、次々と新しい事業に取り組んで、企業全体としての業績を伸ばされ、100億、200億、300億、と成長されている企業が数多くあります。
「地域コングロマリット経営」について
「地域コングロマリット経営」を大別すると、
①関連業種コングロマリット
②異業種混合型コングロマリット
にの二つに別れます。
前者は、例えば住宅会社から分譲、リフォーム、不動産・・・というように展開されている住宅・建設系コングロマリットや、病院、有料老人ホーム、デイサービス・・・と展開されている医療福祉系コングロマリット等が典型です。
後者は、石油・ガス等のエネルギー小売企業が、飲食、携帯ショップ、フィットネス等に展開されているような企業や、また、マルチフランチャイジーも含まれます。
これらの企業の中には、サービス、雇用の両面でシナジーを得ながらリスク分散をし、
力強く成長され、地域を代表する企業になっておられる例が多く見られます。
一方で、当初は同じような業種からスタートしたにも関わらず、
祖業の業種の成熟化とともに、伸びが止まったままになってしまう企業、
新規事業にチャレンジしたものの、上手くいかず、縮小していく企業もあります。
どうしてそうなるか、という理由は色々あります。
無責任なコンサルタントは「その企業の新規事業に対する覚悟の違い」ですとか「人材力の違い」みたいなことを言うかもしれませんが、実際のところ「新規事業として何を選ぶか?」「伸びる事業を見つけられるか?」という点が非常に大きいです。
そして、中堅・中小企業において、それを見つけてくるのは多くの場合、経営者の役割です。
その為、経営者自身が、本業以外で「今、何が伸びているのか」「これから何が伸びるのか」という情報を敏感にキャッチできるか、アンテナを張っているか、が一番の違い、ということになります。
出口 恭平