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- 成長し続ける企業の特徴とは?意外な共通点とともに紹介!
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創業時の本業から、新たな本業への移行
ある地方のコングロマリット企業(多角化企業)は
現在リフォーム事業、リノベーション事業、不動産事業、インテリア事業等で
現在は年商60億円の企業ですが、80年前は石炭事業が本業の会社でした。
もし当時のまま石炭事業に固執していたとしたら、
この企業は、現在は存在していないと思います。
その企業は50年前に本業を石炭事業から建材事業に切り替え、
高度経済成長期に業績を伸ばしましたが、その事業もバブル崩壊と共に衰退しました。
そして20年前にリフォーム事業に展開し、再び成長軌道にすることができました。
そのリフォーム事業の売り上げが建材事業の売上を超え、
それが本業に切り替って、年商20億円規模の会社になりました。
そして10年前から、その事業を中心に不動産事業、リノベーション事業、
インテリア事業へとコングロマリット経営を行うことで
持続的に2ケタ成長を続け、現在は冒頭のように年商60億円規模になっています。
(ちなみに50年前の本業の建材事業は、昨年に廃業したようです)
時流に適応した新規事業の選択
この企業のように本業を時代と共に切り替えていくことで
成長へとつながり、企業を存続することが出来ます。
また、本業中心に新規事業にチャレンジして事業のコングロマリット化を形成することで、
次の時代の本業候補を見つけ、育てることが出来るのです。
本業というのは、良い意味で、経営者の予定通りにいきません。
市場の変化、商品との出会い、事業責任者の成長によって、
突然ブレイクスルーすることがあります。
この企業も現在はリフォーム事業が本業ですが、
10年後は不動産事業、リノベーション事業、
もしくはこれから始める新規事業が本業になり、成長しているかもしれません。
成長し続ける企業の共通点
改めて、この企業のように数十年と成長している企業は、共通点として、
□コングロマリット化(多角化)
□時流適応の新規事業選択
□10年~20年単位での本業の切り替え
以上のことが挙げられます。
特に「時流適応の新規事業選択」が重要です。
経営者がそれを探し続けて、チャレンジし続けることが、
次の時代の本業になり、企業の業績を牽引することになるのです。
冒頭の企業の社長は、常に新規事業を探してチャレンジし続けており、
年商100億円規模のコングロマリット企業化へと進んでいます。
来年に向けて、皆様も次の時代の成長を創るために新規事業を積極的に進め、
コングロマリット企業(多角化企業)で成長する戦略を検討してみてはいかがでしょうか。
杉浦 昇