2022年も残すところ1カ月となりました。来年の準備は当然のこと、時代の変わり目と呼ばれる2025年に向けて、或いは2030年に向けて、経営方針やビジョンの策定等、進んでいらっしゃいますでしょうか。
船井総研グループでも、来年度より始まる次期中期計画に向けて、戦略的な視座で見直しをするタイミングであり、改めてその重要性を再確認しております。
テクノロジーが指数関数的に進化する昨今、2030年以降の長期展望や、既存の延長線上にないレベルの目標設定をすることを「ムーンショット」と表現し、経営にイノベーションをもたらす要素の一つだと注目されています。
もちろん、ただただ実現困難な空想をしても取り越し苦労や、絵に描いた餅に終わることになり、あまり意味を感じないかもしれません。
しかし、この先の技術革新や、業界再編など、破壊的な変化が起こり得ることを全く考慮に入れない従来型の中期計画にも限界があるのも現実です。
それではこの「ムーンショット」を中小企業でも取り入れるには、どのようなアプローチが適切でしょうか。
①未来予測本、映画には一通り目を通す(2030年に実装されるテクノロジーを具体的にリスト化しておく)
②シリコンバレー、深圳等、ビジネス先進地域の最新情報には目を通す(SNSでニュースをフォローする程度でも)
③業界のトップ経営者、業界周辺ディスラプター経営者等、先進企業の講演(動画でもいいので)には参加する
いずれも日常から少し距離を置いて、大きな世界観を持てるような環境に身を置くことが重要なのではないでしょうか。
真貝 大介