船井総研では昨年末からSFA(Sales Force Automation)ツールとして、Zohoの導入プロジェクトを動かしています。800名ものコンサルタントが営業活動に接するものの、これまでSFAを創業来使ったことがなく、導入しようという話題になったことすらありませんでした。その理由としては、SFAのイメージとして、どうしても「営業」「管理」の二文字が付き纏い、コンサルタントがいずれも好まない要素であることと、各部門によってあまりに営業プロセスが異なることが挙げられるでしょう。
私はこれまでにデジタルシフトの責任者としてChatworkやZoomの全社導入を経験しましたが、それと比べるとSFAの導入というのはかなり大掛かりなプロジェクトです。開発に伴う費用、期間、人員どれも10倍規模であり、「失敗」「頓挫」のイメージが拭えませんでした。それぐらいスプレッドシートの利便性は現場に浸透しており、また管理しないことによる機会損失というのは見えないものなのです。
テスト導入から約6カ月、本格導入から約3ヶ月が経過しようとしていますが、ここまで大きなトラブルなく、現場にも浸透してきており、数値面での効果も徐々に出つつあります。何と言っても、無数のスプレッドシートに分散していた情報がZoho上に統合できたことで、確率論やリードタイムが可視化できた、というのが最大の成果でしょう。もちろん、改善効果を得るのはここから先、数年に渡るのですが、意外にもスムーズに出発地点に立てたと考えています。
しかし、SFAというのは、実は当社のDXプロジェクトにとっては、5合目ぐらいの位置づけであり、本来の目的はこのSFAにZoho Oneという製品を全社員に付与することでした。実は既にZoho One付与の第2フェーズとして、Zoho Connectというアプリ導入を始めています。こちらは社内SNSであり、イントラであり、ナレッジマネジメントであり、ピアボーナスツールでもある、という優れた組織マネジメントソリューションなのですが、さすがにZoho One投入の第1弾として位置付けるには高コストに感じてしまうところがありました(この段階で失敗すれば確かに高コストなのです)。
まず、全社員が利用する癖付けとしてSFAやCRMを導入し、次いで同じパッケージに抱合されているConnectでコミュニケーションの活性化やセクショナリズムを取り払い、その後まさに「Zohoに住む」感覚でZoho Oneを使いこなす、という意味で我々はこのプロジェクトを『GRIT(やり切る、やり抜く)』と名付けています。
そろそろ、DXプロジェクト、皆様の会社でも本格的に動かしませんか?
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2.コラム【あなたはデジタル社長?それともアナログ社長?】
株式会社船井総合研究所 社長online編集チーム
早速ですが、以下の8項目をチェックしてみてください。
ご覧の通りデジタル社長は、あらゆる行動がデジタル化され、効率化されていることがわかります。例えば、日々の情報収集のために読む日経新聞などは、スマホの紙面ビューで見ます。そうすることで、紙を持つ手間はないですし、隙間時間にワンタップで見ることができます。このように情報媒体は紙からデバイス(スマホ)に代わっています。
会社の業績把握も、FAXや電話での報告ではないです。メールやエクセルでもないです。BI(ビジネスインテリジェンス)を活用することで、会社の業績がリアルタイムでわかるように設定しています。社長が欲しい情報をスマホやPCから操作してすぐにキャッチアップします。これによって臨機応変に即時に経営判断ができ、経営改革のスピードが非常に早くなります。
会議体系も1on1MTGやディスカッションMTGなどはリアルで対面して行い、全体会議など一方通行で情報を伝えるような会議はZOOMなどのオンライン会議システムを使うというような使い分けをしています。
上記はデジタル社長の普段の行動の一端です。
いかがでしょうか?上記のチェックリストで、アナログ社長に2つ以上当てはまった方は要注意です。
船井総研の創業者、船井幸雄は「組織はトップで99.9%決まる」ということを幾度となく提唱していました。
これはデジタル化が進む現代でも当てはまることで、社長自身の生活がデジタル化していないと会社全体のデジタルシフトもうまくできません。
デジタル化すると、1人あたりの売上高が増え、労務時間が削減され、営業利益が向上します。利益が増えた分、社員の給与アップを実現し定着率向上も図れます。また、高い水準の給与を提示できることは優秀人材の雇用にも繋がり、事業投資によってぐんぐんと会社の業績が上がっていく、そんな好循環も夢ではないのです。
そこで、社長自身のデジタル化を促進する無料セミナーをご用意しました。今回ご紹介した内容は本セミナーのほんの一部です。もっと知りたいと思う方、アナログ社長にチェックがついた方は、ぜひセミナーに参加いただければ幸いです。
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※講座内容は変更になることがございます。