「100億円企業」の大半が、「多角化経営」を行っています。一方、その規模に達しない企業は、本業以外の事業が数億円止まりで、会社全体を牽引するまでには至っていないケースが散見されます。
その要因は、経営者が、どうしても自分が立ち上げた本業の基準で他の事業を見てしまいがちであることです。つまり、その事業の業種特性やビジネスモデル特性に対する理解がないまま、経営判断や事業判断を行っています。
多角化経営を進めるためには、まず、業種やビジネスモデルの標準数値を理解して、事業ごとに数値基準を設定することが重要なのです。
【投資対効果、費用対効果の基準】
事業がうまく回りはじめると、投資対効果や費用対効果が上がり、出ていくお金が少なくなります。よって、うまくいっている本業基準で新規事業を運営すると、お金をかけなさすぎて、思うように業績が伸びないのです。
たとえば、本業のガス事業で売上50億円の企業は、リフォーム事業で3億円の売上がありましたが、赤字でした。ところが、投資基準と経費基準を変えただけで、3年で売上10億円、経常利益7,000万円の事業へと変貌したのです。
具体的には、店舗投資の基準を1,000万円から2,000万円に、広告宣伝費比率の基準を売上の2%から5%に引き上げました。すると、集客は3倍、1人あたり売上は1.5倍になり、営業社員を増やしたことで、このような結果になったのです。
この例のように、投資のしかた、経費のかけ方次第で、事業の成長度合いが大きく変わってくるのです。
【KPI(重要業績評価指標)】
持続的な2ケタ成長と高収益化を実現するには、毎年、効率と生産性を高め続けることが重要です。そして、そのためには、KPI(重要業績評価指標)をつくることが不可欠です。
具体的には、反響率、アポ率、契約率、客単価等、売上に影響する数値について、その業種やビジネスモデルの標準数値と照らし合わせて、KPIを設定します。これにより、正確な事業分析ができるようになり、事業の課題も見えやすくなります。そして、月を追うごとに改善が進み、持続的に事業が成長していくのです。
船井総研のコンサルティングでは、「100億円企業」になるための「多角化経営」を支援するにあたり、事業の成長力を最大限に引き出す投資基準や経費基準、そして、売上や生産性を高めるKPIを設定します。実はこれは、簡単そうに見えて、難しいことです。経営者が過去の経験をもとにつくってしまうと、冒頭で述べたように、本業の基準にとらわれて、業種やビジネスモデルの特性に合わない基準になってしまうからです。
船井総研は6,500社以上の会員・支援先データを保有しているため、業種特性やビジネスモデル特性を客観的に判断し、経営基準と事業基準を設定して、事業の持続的成長へと導くことができます。
「多角化経営」の取り組んでいるものの、本業以外の事業が伸び悩んでいるようでしたら、船井総研のプロのコンサルタントにお気軽にご相談ください。
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100億円企業になるための多角化経営
2022年07月21日