「財務は困っていない」を信じない方が良い理由

2022年05月19日

つい3ヶ月前ですが、金融機関の窓口担当者と数億円の融資交渉をしていた会社で、ゼロ回答となって、急に資金不安になるということが起こりました。


■金融機関との関係性は良好だが・・・


年商は約50億。ここ5年ほどで約2倍に成長している企業で、在庫資金が膨らんだ中で借り入れも順調に拡大していました。

社長は、従来から、『チャンスの神様に後ろ髪はない』と、急な投資チャンスを資金難で棒に振ることがないように、注意深く、複数の金融機関と良い関係を築いているところでした。


足元の物価高騰に伴う原価アップに加え、納品遅れによる受注残の増加と、資金需要は小さくないものでしたが、十分な手元資金と、金融機関との関係性で、まったく不安のない状態になっていました。


良い話はまとめてやってくる!


出店や、M&A、新規事業など、成長意欲が旺盛な経営者ほど、すぐには決まらない中長期的な案件を複数、同時進行で検討しているものです。そして、このような案件は、なかなか進度が思わしくない時期が続きますが、決まるときには、一気に2つ3つの案件がまとまることもあります。


今回は、まさに急な投資チャンスで起こった悲劇でした。

M&A案件が2件、出店案件が1件、新規事業案件が2件、一気ににまとまる段になったのです。もちろん、資金だけでなく、人的にも、全部を同時にとはいきませんので、優先順位づけが必要で、絞りこんで事業計画を練りました。

幸い、手元資金と他行の助けもあって、一番大きな投資自体は実行することができました。が、残念ながら1つは先送りせざるを得ない事態になりました。


今困っていないではなく、将来困らない状態へ


経営者の言う「困っていない」は、あくまでも「今」を起点に不安のない状況を作れていることを指すケースが多いものです。

なにも財務戦略に限ったことではないですが、我々はよく、「未来」からバックキャストして考えましょうとお伝えしています。

年商を2倍にしたいなら、2倍になったときの困らない状態を、今のうちから作っておくのです。


着実に成長している会社だからこそ、財務面が足かせとならないように。

中長期計画(ロードマップづくり)には、“不安のない”財務戦略を盛り込んでください。


100億企業化戦略構築セミナー 財務戦略篇

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株式会社船井総合研究所 執行役員 小平 勝也







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