私は2009年、地元・福井県に根差した住宅会社「タキナミ」を事業継承し、代表取締役に就任しました。就任後は高性能住宅『miraive(ミライブ)』の普及に尽力し、2014年には初めて『ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー』(主催/一般財団法人 日本地域開発センター)で優秀賞を獲得した一方、受注数には直結せず伸び悩んでいました。
「性能はいいのに、なぜ売れないのだろう?」そんな現実にもがきながら、社員には販売数を増やすようにと指導するしかなく、当時は心が痛かったのを覚えています。
■ 自社の問題点が明確に。集客と営業力に注力し、新商品も開発。
やり方が間違っているのだろうかと悩んでいた頃、ちょうどダイレクトメールが届いたこともあり、船井総研のセミナーに参加してみることにしました。その後もいくつかのセミナーや視察ツアーに参加していく中で、「いくら商品が良くても、集客と営業がともなっていなければ会社の業績は伸びない」ことに気づき、船井総研とのお付き合いが始まりました。 成功事例をベースとしたマーケティングを自社に合わせて導入いただくことで、今までになかった「統一感」が生まれてきました。その後、高性能注文住宅『ミライブ』を基にした、セミオーダー且つ自由設計の高性能×ハイデザイン×低価格のブランド『エコスマ』を誕生させ、ブランディングを進めていきました。新ブランドの『エコスマ』導入後は、年間4棟前後だった受注棟数が、なんと初年度から12棟の受注を達成したのです。それまではお客様の集客に苦戦していたのに、船井総研に提案いただいたモデルハウス見学会チラシは今までに経験したことがないほどの来場者数を記録しました。チラシはもう効果がないのかと考えていた頃でしたがそうではなく、打ち出し方が間違っていたのだとわかりました。このほかWebサイトのリニューアルもおこない、リスティング広告の運用にも乗り出しました。今ではコンスタントに名簿獲得ができるようになり、常にお客様と商談しております。
■ 業界未経験者でも売れる仕組みを整備。売上棟数が10倍に!
セミオーダー式の商品『エコスマ』の開発は、中途採用の業界未経験者や新卒社員にも良い影響を及ぼしました。商品のわかりやすさと提案のしやすさが決め手となったようです。自ら進んで営業をする姿勢に変わっていきました。さらに契約率を最大化させる接客フローとトークスクリプトによる営業管理を整えたことで、業績は目に見えてアップ。4棟しか売れなかった高性能住宅が、今では40棟以上も受注できるようになったのです。船井総研とはセミナーの参加をきっかけにお付き合いが始まったわけですが、今となって思えば、もしあの時に参加していなければ、ひょっとすると倒産の危機もあったのではと思います。
個別コンサルティングを依頼し集中して業績を上げる一方、経営者が集まる経営研究会にもいくつか参加しました。船井総研には住宅事業に関する研究会が数多くあります。ひとまとめに「住宅事業」で括るのではなく、事業ごとに細分化されているため、自社に取り入れたいテーマの研究会に参加することができました。これは良いですね。ですからいくつかの研究会にお試し参加してみて、自社の方向性とは少し違うと思えばそこで終了、取り組んでみたいモデルがあれば入会して学ぶという形をとりました。
■ 「素直」が業績アップの近道だった
コンサルティングで提案いただく内容は成功事例を基にしたものですから説得力がありました。船井総研には「成功の3条件」があり、そのうちの一つが「素直」だと言います。だまされたと思って素直にそのまま実行してみたところ、想像以上の結果を出すことができました。2018年には地域最大級のショールームをオープンし、2020年は総合展示場に出店しました。今後も2拠点体制で地域No.1の100棟ビルダーを目指していきたいと思います。当社は2022年に創業100年を迎えます。さらなる業績アップに向けて、今後も変わらずお付き合いいただければと思います。
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